世に広まる陰謀説も結局「誰かの陰謀で世の中は動かされている」という「逃げ道」なのかも

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世界支配層だの何とかムラだのロックなんとかだの某大国の新貨幣だのと、世の中には陰謀論が山ほど渦巻いている。中には人の行動性向の上で結果的にそのような意識集団的なものが出来上がってしまっていたり(巨大化した組織は、常にそれ自身の存続を維持するような生命体のようなものとして振る舞うってのは有名な話)、本当に陰謀そのものがあって露呈化することもあるけれど(椿事件が好例)、大よそはひとの妄想や、それが存在していた方が都合が良い人たちによる偶像的なものだったりする。ある意味、偶像崇拝思考と同じようなもの。


指摘の通りで、さらにその悪自身の実態は存在しないから、永遠に自分自身を「正義を成している自分様、カッコイイ!」ポジションに置くことが出来るし、賛美や報酬すら得られるかもしれない。ある意味新興宗教のようなものでもあるし、【「妖怪のせいにする」が実は良いことだという話】【「妖怪のせい」は良くないというけど、結局大人も同じようなことやってるよね】でも指摘した「妖怪」と同じように、陰謀を成しているという設定の「何か巨大な陰謀組織」を創作して、自分自身が理不尽に思っていることのもやもや感をはっきりとさせ、心理的な安寧を求める手法としているのかもしれない。そう、陰謀論は妖怪と同じ。

「何とかムラが」という論説を振り回してくる事案があったら、「それは妖怪の仕業ですね」とだけ返してさらりと流すのが、今風の対応の仕方なのかもしれないな。あるいはベルセルクの有名な一コマ「恐らくそれは幻覚でしょう」でもいいのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月23日 06:38に書いた記事です。

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