原油価格が1バレル40ドルでも赤が出るのは1.6%に過ぎないとの分析

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[ロンドン 9日 ロイター] - エネルギー調査会社ウッドマッケンジーのアナリストは9日、原油価格が1バレル=40ドルに下落した場合でも、世界原油供給のわずか1.6%(日量150万バレル)が不採算になるにすぎないとの分析を明らかにした。ただ、必ずしも生産は停止しないという。

先にOPECとアメリカのシェールガスのチキンレースをOPEC側が仕掛け、去年の夏ぐらいから原油価格がボンガボンガと下がっている件について触れたけど、その傾向は今なお続いている。今は大体50ドル前後。ちょいと前までは100ドル当たりをうろちょろしてたのにね。で、原油採掘に関する直接コストは30-40ドルぐらいじゃないの? もっと安いカモという話もしたけれど、今回専門調査会社の話としてもそれを裏付ける内容の数字が出た。

ただあくまでも生産コストが販売価格を上回るという話で、中長期的な開発コスト、調査費用、技術革新によるコストダウン的な要素は含まれていない。んー、営業利益が出るか否かってラインと考えると分かりやすいかも。12日には

ジェフリー・カリー氏率いるゴールドマンのアナリストらは、ここ半年の原油価格の急落によっていずれ市場は均衡化すると指摘。ただ、短期的にはさらに下落する可能性があり、1バレル=30ドル台の後半に突入するかもしれないとしている。

という話も出てる。まぁこちらはあくまでも見解レベルなんで、眉唾的な確証度ではあるんだけどね。

ちなみに最初の方の分析話のソースはこちら。一部のみの公開で詳細は不明だけど......


運用コストは20ドルから50ドルとあるので、最悪20ドルまで下がっても採算が取れるところはあるってことになる(営業利益レベル)。まあさすがにそこまでいくことはないのだろうけど。何にせよ、OPECの胸先三寸だからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月13日 06:05に書いた記事です。

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