マクドナルドの2014年12月次の売上は前年同月比マイナス14.2%

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アメリカ西海岸港湾労使交渉の長期化に対して、空輸を含む様々な対策を講じたものの、「マックフライポテト」およびポテトを含むセット商品の販売内容の変更が生じたことも影響しております。


このような状況の中でも、定番の期間限定商品である「グラコロ」「デミチーズグラコロ」「三角チョコパイ」を販売し、お客様にご好評いただきました。加えて、全国展開の商品としては初めてカニを使用した新商品である「かにコロッケバーガー」を販売しております。


昨年夏以降、中国産鶏肉問題に始まり、アメリカ西海岸でのストを起因としたポテト不足、そして先日からの異物混入の騒ぎ。最後の話は多分に報道過剰な感もあるのだけど、この半年ばかりの間にマクドナルドには多数の問題がたたみかけるように発生している。もっともメニュー撤廃問題に代表されるように、数年前から体質そのものにおいて疑問符を呈せざるを得ない動きは見受けられたわけで、それが単に顕著化した、連鎖反応的に体現化しただけの話とも解釈できる。

元々マクドナルドはチョコレート産業などと合わせ、景気動向にあまり関係なく盛況さを見せる、不景気でも奮闘する的な基幹食品企業としての意味合いが強く、実際に2007年夏以降の金融危機においても、「不景気でも伸びる企業」としてスポットライトを浴びていたのだけど......いつの間にこんなことになったのかな、という感は否めない。

さて今回発表された最新の2014年12月分売上高を見ると、客単価・客数・売上高全部でマイナス。客単価はさすがに1ケタ台だけど、客数と売り上げが2ケタ台のマイナス%。昨年同月が大きく上げたからその反動かというとそうでもなく、客単価こそプラスだったけれど客数はマイナス12.1%、売上高はマイナス9.0%。ということで、客数が加速度的に落ち込んでいることになる。2年前比を概算すると実に24.6%のマイナス。2年でお客の1/4が去ったことになる。

デフレ感の脱却的な外部要因も一つの理由ではあるし、消費性向の変化も小さからぬ原因だけど、それ以上にマクドナルド内部に山積されていた問題が利子つきで思いっきり返却されたような雰囲気。一部のジャーナリストが先日の記者会見において「社長が出席するべきだった」云々と語っていたけれど、そのレベルの話では無く、もっと抜本的な改革が必要なことを認識させるほどの値には違いない。

......まずはお客からの信用回復、だろうなあ。それにはメニュー引下げ事案に代表されるような、ピントのズレたマーケティングからの脱却をしないと、難しいかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月10日 06:53に書いた記事です。

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