B級として楽しめるようにするのにはA級の品質が必要になる

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特定の作品を指した話では無い、はず、と前置きした上で。ここにおけるB級とは質が悪い、評価に値しないという意味では無く、A級と比べると品質などでは今一つかもしれないけれど、独特の味わい、センスを持ち、評価に値するとの意味合いが多分に強い。B-1グランプリなどに登場する地元料理みたいな感じ。

このB級の香りってのが結構さじ加減が難しく、最初からそれを創ろうとすると単なる駄作になる。意図的にB級を狙おうとすると、A級の品質管理が欠かせなくなってしまう。いや、下手するとA級の物を作るよりも難しいかもしれない。そしてこれはアニメに限った話では無かったりする。最初からB級的なものでいいやとの意気込みで手掛けると、出来上がるのは概して駄作。


確かにニコ動における技術部の工作品や、高品質な創作・コラージュ系動画は、この「A級品質のB級」に当てはまるのかもしれない。多分にA級の創作物を手掛けている人たちのプロ的技術が惜しみなく投入され、その対象が世間一般から見ればB級的なものだから、出来上がるのはA級の品質を有するB級の創作物。どこか、そして多分に間が抜けてる、一般受けはしないのだろうけれど、要素的な品質の観点では非の打ちようがない。

「B級に見える」ものでも、内部的にはA級の手間がかけられている。最初から見た目だけでB級にしようとすると、出来上がるのは駄作でしかなくなる。陥りやすい落とし穴ではあるのだけど、注意をしたいところだ。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月24日 07:40に書いた記事です。

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