"このたび自費出版の形で中断中の自著・『平成COMPLEX』や他のタイトルの続きを再開することになりました" http://t.co/QIbpbWuBI3 をを。小だまたけし先生が再起動。独自の「もしも」における世界の躍動感がステキ。 pic.twitter.com/tyYYE9HmfC
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 1
このたび自費出版の形で中断中の自著・『平成COMPLEX』や他のタイトルの続きを再開することになりましたので、その刊行案内やイベントでの頒布情報などを継続的に発信する場所として、このブログを始めます。
柔らかい、それでいて繊細な独特のタッチで人物から兵器まで何でもこなす、歴史創作・改変系の話を得意とする漫画家、小だまたけし先生......って今は紗汐 冴先生なのか。当方はといえば本屋で見つけた「平成イリュージョン」で一目ぼれし、「ちえのわ」を調達したり、ヤングキングアワーズで「平成COMPLEX」を追いかけたりしたけれど、しばらくして創作活動が途絶えがちとなったようで、当方が最近改めてチェックを入れ始めたのは、ツイッターで当先生のアカウントを見つけてから。
今流行の劇画タッチ的な戦機モノと比べると柔らかさが見える、人物の動きの描写の雰囲気が独特で既存の類似ジャンルのに慣れた人には好き嫌いが分かれるかもしれないけれど、当方は好み。絵柄だけでなく、世界観の構築が巧みで、読んでいる最中に「?」といった感じですっと現実に引き戻されるような違和感を覚えないのが嬉しい(世界観の構築がやわだったりいい加減だと、これが結構ある)。
「平成COMPLEX」では語り切れてなかったようだけど、「平成イリュージョン」の方では触れられていた、当時本物の日本が感じていたであろう時代の閉塞感を、創作の上での「違う歴史の流れを歩んだ日本」の視点から見せてくれている。巻末で色々な短編を全部合わせて、それぞれの想いを一つに絡めるあたり、「ああ、この人は話の創りがここまで巧みなんだ」と感心させられたほど。
インターバルの間には色々とあったようだけど、ともあれ活動再開ということで、今後の展開が楽しみ。時代は流れ、電子出版もある程度浸透し始めているのだから、並行してキンドル本を出してみるのもありかもしれないね。
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