「ドル換算で見ると日本の株価はまったく上がっていません」云々という記事の画面が出回ってきたのだけど、この内容どこからのだろう。半年ほど前に自称作家、ジャーナリスト、出版プロデューサーの方が同じようなことを某所で主張してフルボッコにあったはずなんだけど。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 7
......GDPの話と同じで、東京株式市場の銘柄がすべてドルベースで取引されているのならともかく、ね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 7
先の名目GDPをドルベースで換算して、その上で国内動向のみで比較して云々の話ではありませんが、数字を色々と悪用して妙な誘導をするのは、非常に好ましくないのですよね。素で間違っているのなら仕方ないのですが......。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 7
紙媒体掲載記事というだけで、権威がついてしまうのですよね。それが問題。意図的なのか否かは分かりませんが、該当画像では引用した雑誌が分からないようになっているのも、あるいは確信犯的なものかもしれません。 @moltoke_Rumia1p @emesh
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 7
先日の日本における名目GDPをドルベース換算した上で、その推移を比較してドヤ顔で語るような話が鎮静化したと思ったら、今度は日経平均株価をドルベースで換算して「実は日本の株価はちっとも上がってないんだよ」「な、なんだってー!?」的な話がちらほらとツイッター上で回ってきた。一次ソース的なものとして雑誌の記事っぽい文章の画像とチャートが出ているので、どこかの雑誌の記事が話の元らしいのだけど、肝心な掲載誌が分からない。画像も記事本文とチャートのみで、掲載誌が何なのかが分からないようになっているし、ツイートにもその類はない。よくある紙媒体の権威を悪用した情報の流布ではある。
元々ドルベースで日経平均株価を置換した上でその推移を比較する意味が理解できない。仮に日米の株価推移を比較するのなら、そのまま比較する、あるいは一定期間の株価を基準値とした上で、どれだけ上下したかを比率計算する指標的な動向を確認するのが適している。東証の株をそのままドル圏ですべて売買しているわけじゃないんだから。この辺りのハテナは、先のGDPをドルベースでと同じ。それにこの話、半年ほど前に某所でジャーナリストを名乗る方が主張して、四方八方からツッコミ受けていたネタと似ているんだけどな。
@Fuwarin (・w・) 政権発足後からだとドルベースですら上昇してしまっているし、時間軸を考えてない話なんだろうなぁと。そもそも円で取引されているものにドルベースではーってしたり顔で語る連中の判断基準がおかしいとしか言えないものです。
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2015, 1月 7
@moltoke_Rumia1p @Fuwarin 正直、Twitterでいくら反論しても世間には広がらないんだから、反論するだけアホらしい。120円が100円になって喜ぶとは思えないし。
— 太陽神戸三井住友鉛筆に内定したあかさたな (@emesh) 2015, 1月 7
@moltoke_Rumia1p @reichi062 @Fuwarin
3年前の為替 1ドル≒約90円 日経平均 約8400円 ドル換算 約93ドル
現在の為替 1ドル≒約120円 日経平均 約16800円 ドル換算 約140ドル
— 左倒右助(小4) (@USK_Sato) 2015, 1月 7
日経平均(ドル建て) (INDEX:Nikkei 225 (USD)) http://t.co/ikl5ximOd2 細かく検証するのも面倒くさいのでざっくりと。 pic.twitter.com/UMxTvwoyVS
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 1月 7
まぁ実態としてはドル建ての日経平均株価の動向を見ても御覧の通り、それなりに上昇しているわけで。株価とて経済指標の一つに過ぎず、それに振り回されるのもどうかなあ、という感はあるのだけど。GDPと比べれば経済指標としての重要性は低いし、ねえ(先を読むという点では株価の方が価値はあるけど、他要因に影響を受けやすい)。
ともあれ、こういう形での頭痛を起こすような数字の悪用は、あまり好きじゃない。権威を悪用する意図的な誤情報の流布も然り。
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