今年ももう少しで終了。自分の人生の中では、三本指に入る激動の一年だったのだが、最大の原因が大豆アナフィラキシーショックというのがアレだな。今でも身体の一部に発疹が残ってるし。二番目は初の電子書籍オンリー本発売。これは嬉しかった。三つ目は紅はるかの焼き芋を食べられたことか?
— 鳥山仁@『純粋娯楽創作理論 第二章』発売 (@toriyamazine) 2014, 12月 31
アマゾンのキンドルによる同人誌的な出版が可能となり、それをアマゾン内のプラットフォームで展開できるようになったことで、一気に日本でも電子出版が個人ベースに降りてきた感はある。まだ試行錯誤暗中模索五里霧中的な雰囲気は否めないけれど、元々紙媒体で成功を収めていた人、素質のある人、そして電子書籍でいきなりデビューをした人など、さまざまな切り口で才能が花開き、新たな道を開拓した人が出ている。
今件もそんな話の一つ。電子書籍オンリー本を出版できたことが、2014年の三大ニュースとして大きなもののひとつであったとの話。その内容が興味深い。
仕事的には、電子書籍の普及でこれまで出版できなかった作品を発表できるようになったのが大きい。ハードコピーでの出版だと、印刷費だけで赤字が出ていたマイナーなテキスト系の本が、6桁以上の利益がを出せるようになったわけだから、これは完全な革命ですよ。
— 鳥山仁@『純粋娯楽創作理論 第二章』発売 (@toriyamazine) 2014, 12月 31
もちろん、出版業界全体の売り上げで見た場合、電子書籍が占める割合は1割にすぎず、将来的にも2割までいけば御の字という状況なんだが、絶版本を筆頭に、品揃えの種類が違えば電子書籍で買う意味が変わってくるような気がするんだよね。
— 鳥山仁@『純粋娯楽創作理論 第二章』発売 (@toriyamazine) 2014, 12月 31
電子書籍っても同人誌的なものであるのだから当然じゃん、といわれればそれまでなのだけど、指摘の通り「これまで採算ベースや需要面で出版できなかったような作品」が発表、商業ベースとしてのせられるようになったのは、非常に意義が大きい。すき間的なもの、間隙をぬう的な作品が息を吹き返す機会を得られたわけだ。本来なら検索エンジンもこれに多分に寄与しなきゃならないのだけど、数年来のパンダ・ペンギンアップデートあたりから、その辺の機能は以前より後退退化してしまって、あまり役に立たなくなってしまっているのが悲しいところではある。
先日、、、というかもう昨年か、掲載した【ネット上の物書きとマネタイズの話】の話もあわせ、色々と考えなきゃならない時代なんだろうな。
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