飲食店ってざっくり言ってタイプが2つあって、1つは昔ながらの職人気質を持ってたり客に美味いもん出すぞとバカ正直にやるタイプ。もう1つは「うまい商売じゃんw」とハナから安全性もクソもなく儲け最優先でバンバン広告打って荒稼ぎするタイプ。前者は個人店が多く後者はチェーン店が多い。
— 荒井禎雄 (@oharan) 2015, 1月 1
先日のぼったくりの発覚と相次ぐ告発と系列店舗の一斉情報隠ぺい、挙句の果てに系列店などの現場に責任を放り投げる形となった本部の対応など、一連の飲食チェーン店......というか居酒屋の件に関する、教訓的なお話。オールオアナッシングというわけではないけれど、居酒屋に限らずある程度盛り上がりを見せる業界、とりわけ接客関連では、この類の分類に当てはまるような動向を示すことになる。まぁ、さらにいえば商品展開でも変わらない。ゲームやフィギュア、さらには小説などのジャンルでもそうだよね(かつての架空戦記小説ブームが非常によい例)。
で、先の居酒屋のような店舗は後者に該当することになる、と。
今回炎上しているボッタクリ居酒屋は、グルーポンおせちや殺人ユッケと同じ、典型的な後者のタイプ。しかも客引き禁止区域である新宿駅周辺でキャッチ使って集客してるんだからマトモな訳がない。ハナからグレーでもブラックでも儲かりゃいいと言ってるようなもんなんだから。
— 荒井禎雄 (@oharan) 2015, 1月 1
ちなみにキャッチって、言ってみれば外注の営業みたいなもんだから、その店の客引きだけやってる訳じゃないのね? 用途に応じて別のクライアントに客を流したり、仲間内で引っ掛かった客の回しっこをしたりする。その辺ってようは "ワルガキ系" のシマなんだよ。ロクなもんじゃなくて当たり前。
— 荒井禎雄 (@oharan) 2015, 1月 1
新宿界隈ではAV風俗キャバといったスカウト行為が禁止されて摘発が相次いだので、同じ奴らが鞍替えしたのが 「ボッタクリ居酒屋への客引き」 という側面もあるの。そもそもが 「そういう連中のシノギ」 なの。この部分はぜひ覚えて帰ってくださいね~と、元旦にふさわしい爽やかツイートしてみた
— 荒井禎雄 (@oharan) 2015, 1月 1
18禁周りの対人系のお店では、その類のスカウト・キャッチ専門の客引きがいるとの話もよく業界紙では見聞きする。その流れで......と考えればなるほど納得もいくというもの。それにしても「ハナからグレーでもブラックでも儲かりゃいい」ってのは、くだんのネイバーまとめやまとめサイトにおける、悪質系の類と構造的には同じだな。
以前この記事 『殺人ユッケ事件について遅ればせながらクダまくよ』 http://t.co/3iTzMotH6F を書いた時も言ったが、飲食店を探す・買い支えるってのは本当に大事よ?炎上居酒屋みたいなブラックが効率よく金を作る一方で、良心的な個人店がヒーヒー言ってるの勿体無いぞ
— 荒井禎雄 (@oharan) 2015, 1月 1
買い支えが間接的に投資になるってのは、今件のようなお店商売に限らず、商品売買をしているもの全般にいえること。好きな作家の作品は積極購入し、アンケートなどでリアクションをする、ブラックなもの、支えるのに値しないものには手をつけない。新聞や雑誌、漫画などでも然り。
そりゃ「投資」っていうのなら、本当は対象者に直接寄付をしたり企業の株式を購入するのが一番なんだけどさ。その手段は限られているのだから、出来るルートで後押しをすりゃいいわけなんだよな。地元の商店街を使おう、地産地消ってのも、その考えで見直すと、よく理解できると思うよ。
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