「講談社、全コミック誌を電子化へ 紙と同時配信」との報道

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電子書籍時代の本格到来に向け、講談社は、全コミック誌を紙と同時に電子版で配信する方針を決めた。コミック誌は一般書に比べて電子化が遅れていたが、「より多くの人に読んでもらうためには必須」と6月までに同社の22誌すべてで踏み切る。

朝方の巡回時に見かけた、ちょいと驚きのお話。現時点ではプレスリリースの類は一切なし。角川と並び講談社はこの類の話は積極的にリリースを出す傾向があるので、月曜日にでも出ると思うのだけどね。もっとも講談社はやはり角川同様、昨今では相次ぎ紙媒体発刊と同じタイミングでの電子書籍化(雑誌のデジタル化含む)を展開しているので、「全コミック誌への施策導入」ってのも十分ありえる話ではある。

昨今では大よそ入稿作業はデジタル化しているから、紙媒体への印刷と電子書籍化の展開で、共通できる行程は多いし、一度パターンを創ってしまえばそれに従って多様な雑誌に適用できるので、これまでは試行錯誤を繰り返しながらそのパターンの生成に望んでいたのではないかな、と思う。

無論同時に、ビジネスモデルの構築や、電子書籍化によって生じるメリット・デメリットをそろばん勘定して、紙媒体のみでよいのか、電子書籍化するにしてもどのタイミングで行えばよいのかなども勘案した上での、今回の決定になったのかなあ、と。

少なくとも今後数年間は「紙媒体の縮小」「電子書籍の拡大」の状況は明らかなので(【雑誌も含めて市場規模1000億円超え...「電子書籍ビジネス調査報告書2014」発売】)、選考利益の確保拡大ってのも思惑としてあるんだろうな。コンビニでの雑誌売買もますます領域を縮小しているし......。

願わくば電子書籍における販売(!?)動向の公開をしてほしいところ。印刷証明部数にはカウントされないだろうから、このままだと「雑誌などは規模を縮小」としか言及できなくなる(汗)。電子書籍とて書籍には違いないのにね。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月 4日 06:00に書いた記事です。

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