「即写真で世間にアピール」それでいいのかな? 食品の異物混入問題で頭によぎったこと

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恐らくは昨年の某カップ焼きそばの話が下地だったと思うのだけど、先日からマクドナルドに関する異物混入話が次々と話題に登る......というか報道されて、さすがに首を傾げる事案も多々出てきた。出てきた内容そのものに加え、そこまで全国放送で公知するものなのかしら、という2つの点。この波及の仕方は昨年の産地・原材料偽装問題と雰囲気を同じくするのだけど、大きな違いは偽装問題では意図的に作り手側が行っていたものなのに対し、今件は意図せずに生じたものが多分に及ぶということ。

そして確率論で冷静に考えれば、完璧にゼロにすることはまず不可能ということが思い返されるのが、上記のFacebook内での指摘。少々長いけれど、Facebookアカウントを持っていなくても読むことはできるので、一読をば。何というか、生じた事象に対しては誠意をもって対処すべきであることに違いはないのだけど、それと「ゼロにしろ」とたきつけるのは別問題だと思うのだよね。絶対ゼロ主義ってのが特に震災以降世の中にはびこっている......というか、それを主張することが正義的な論調が報道や一部ジャーナリストを中心に振り回されているようで、きな臭さを覚える。その報道は誤報やねつ造問題で自身の信頼の土台について問題視される事案が多数発生し、現在も複数の話が進行形なのに。


同時に感じたのが、自分の身にその事案が起きた時の対処の仕方。情報伝達手段が色々と増えて、個人の情報が多分に広がる機会が増えた結果、一人の声が多くの人に影響を与える可能性が多分に生じるようになった。指摘の通りで、企業側がないがしろにした、不遜な対応をしたのならともかく......という感想を抱かざるを得ない。何というのかな、例の唐辛子鼻ツッコミとか、アイスケースの中にダイブした写真を載せて炎上したケースと、根柢の部分で近しい雰囲気があるんだよね。

......とかいうと、必ず「言論を、報道を萎縮させるのか」という話が出てくると思うのだけど、違うのよね。要は「自由」は「自由奔放」では無く、「責任や義務を伴う自由」であるってことなんだよね。「情報」ってのは諸刃の剣なんだよね。その点を理解しておかないといけないと思うのだな。悪質系のまとめサイトやネイバーまとめも、突き詰めると似たような話になるんだよね、問題点としては。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月11日 06:16に書いた記事です。

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