「虚報や捏造でもスクープだからほめたたえるべき」それって虚偽報道を正当化してませんか? という話

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応募はなかったものの、朝日新聞社が記事を取り消した東京電力福島第1原発事故の「吉田調書」報道を特別賞とした。ルポライターの鎌田慧氏ら選考委員は「非公開の調書を公に出すきっかけになった点で昨年一番のスクープと言っても過言ではない。虚報や捏造と同列に論じるのはおかしい」との見解を示した。

一応魚拓を


言い回しは多分に粗ぶっているけれど、大よそ主旨としては世間一般のそれに等しいと思う。要約すると「目的のためには手段を選ばないってのを賛美し、お手本として提示するのが新聞報道なの?」「内容が虚偽でも捏造でも、とにかく早ければ、スクープであればそれはほめたたえるべき対象だというの?」ということになる。そう、先の「デマと思ってもどんどん拡散すべき」と語られた社会学者先生と同じ香りがする。

それを是とするのが新聞の文化というのなら、そんな文化は要らないなあ。守るべき価値はないと思うし、それっていわゆるイエロージャーナリズムそのものじゃないのかな。そんなことしてると、ますます新聞の情報に対する信用性を失う気もするのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月11日 06:32に書いた記事です。

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