映像の視聴者の好みは「短いモノ」、ネット動画が流行るのもそれが原因

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若者のテレビ離れとは良く聞くけれど、各調査を見る限りでは少なくとも未成年・学生時分ではテレビはいまだに人気者。ただ、テレビの内容そのものというよりは、友達などとの共通のネタを得るためにという「コミュニケーションツール」的な使われ方をしているのが多分にある。高齢者が内容を求めているのとは多分に異なる、この点をテレビ側がどこまで理解しているのか......

......という件で、少なくとも指摘されているフジテレビに出ていた編成局長は理解していないのだろうな、という話。そしてフジテレビだけが顕著に凋落している理由でもない。番組構成の中核的人物がそれでは、ねえ(演出の可能性もあるけど)。

で、高齢者はともかくとして中堅以下の人たちの現在における、映像への消費性向というか視聴傾向としては大よそ次の指摘でなるほど感を覚えさせる。


長時間の映像コンテンツには引き続き需要は多分に存在しているけれど(10分で「踊る大捜査線」とか「火曜サスペンス劇場」「風の谷のナウシカ」作れって言われても無理だもんな)、楽しめるモノ、娯楽ツールが多分に増えて選択肢も桁違いに増加した、さらにそれらに気軽に手が届くようになったので、結局どれもこれも楽しみたいから、つまみ食い的な味わい方をしてしまう。ケーキバイキングに足を運ぶと、色々なケーキを少しずつ皿に選り分けて食べるのと同じね。バイキングなのに、チョコレートケーキだけをこんもりとお皿によそって食べる人は滅多に居ない。まぁ、普通のバイキングでローストビーフやお寿司だけを食べる人はいるようだけど。

vineが大いに人気を博したり、YouTubeやニコ動などが人気を博しているのも、結局この「つまみ食い文化」が浸透しているのが原因。それにテレビが追い付いていない、上手く対応できるようなメディアでは無いってのが、昨今のテレビ凋落の一因ではないかな。その消費スタイルは高齢者は知らない、習得していないから、テレビを敬愛する傾向が強いと考えれば、すとんと腑に落ちる。また、キュレーションやらバイラルメディアが持てはやされるのも納得がいく。

まぁ、指摘の通り、今の民放はCMでご飯を食べているので、短時間区切りの放送となるとCMをどうするかっていう問題が生じてしまうので、まさに鬼門となるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月11日 06:57に書いた記事です。

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