調理したものがまずくなる一番おおきな要因は食材だと思う。どんなに頑張って調理したって、まずい食材つかっておいしいものは、絶対にできない。肉であれば冷蔵品か冷凍品かとか。野菜も、生産者(栽培方法や土がそれぞれ違う)によって、ぜんぜん味が違う。おいしいものなら生でもおいしい。
— おぎの夏子 (@oginonatsuko) 2015, 1月 7
ものの値段には理由がある。コストと味はある程度、比例する。よっぽど特別な事情がない限りは。つまり、値切れば味は落ちる。
— おぎの夏子 (@oginonatsuko) 2015, 1月 7
多分に昨今の異物混入問題に絡んでの話だとは思うのだけど、それに限らずうなづける話ではあり、しかも食べ物に限ったものでもないのだなあ......と実感させられる面もあるので、覚え書きも兼ねて。
もちろん食べ物を美味しくする要素は他にもたくさんあって、調理方法とか調理器具の良し悪しとかもその一要素。愛情......は結局調理方法などに加味されるので単独で取り上げられる項目では無いかな。包括的要素の一つには違いないけれど。美味しく食べてほしいな、美味しいって言われたいな、笑顔を見たいなとの想い、愛情は、自然にさまざまな方向に向けて料理を美味しくする要素につながっていく。
そしてまずい食材を使っても美味しくできる方法は皆無ではないけれど、それは厳密には「まずいと思われていたけれど実は美味しいものだった」「調理方法次第で美味しくできるものだった」の類であることがほとんど。そして同じ条件下なら、一般的に価格が高い食材の方が、美味しいものが出来上がる(そりゃチープなものに舌が慣れていれば話は別だけど。当方も超ゴージャスなハンバーグステーキより、マルシンハンバーグの方が良いと思うこともしばしばあるからね)。
良い、美味しい食材は概して高いけれど、それには理由がある。美味しいものを作るためには食材レベルでも手間暇がかかるし、コストも上乗せされる。その食材を使って調理される料理もまた然り。大よそ値段と味は比例する。よほど巧みな方法を用いないと、あるいは隙をついた切り口でないと「安くて美味い」ってのは難しい。
「安くても時間をかければ美味しいものは創れる」。それは正しい......けれど、結局時間もコストと同じ。そもそもお金ってのは多種多様なサービスや物品の代替価値であり、そこには時間も含まれるから。ネットゲームで時間をかけないと取得できないアイテムを、課金でさくっと購入するのが良い例だよね。あれは時間をお金で買ってるのと同じ。
対価が必要な商品やサービスの購入の際には、得てして安いものに手が届きがちだけど、安いモノには、あるいは値切ってしまうと、必ずどこかでそれを吸収するための手法が行われている、あるいは行われる。値切り続けていると、結局味は落ちてしまうのだよね。
これってやはり料理に限った話ではないのだろうな。消耗品全般、さらには創作物にもいえるんだろうな。タダで利用できるのはいいけれど、それを創った人たちはどうやって生活しているの? と考えると、ね。ウェブ漫画で面白いものがあれば、単行本化されたらボンガボンガ購入するべきだし、感想フォームがあればがっつりと感想を送るべきなんだろうな。
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