「イット業界はノリ重視の馬鹿の集まり」は身内だけならいいのだけど...という話

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いわゆる白タク的なもののマッチングサービスを提供するUberなる仕組みが、結構アレな内容であちこちでトラブルを起こしているという、隊長さんの解説。中でも上記で引用されている「単なる違法行為だと自制心を働かせる人が少ないからいつまでもイット業界はノリ重視の馬鹿の集まりになってしまうことは良く考えるべきだと思うんですよ」「社会における様々なルールには長年の実績で培われてきた人々の安全をいかに担保するかといったノウハウが数多く含まれているのも事実です」といった言及は、今件Uberだけでなく、昨今問題視しているキュレーションやらバイラルメディアやら悪質系まとめサイトやらネイバーまとめやらにも共通する「香り」の理由をある程度上手く説明しているかなあ、という感はある。

先日からの某欧州での漫画表現と事件周りの話でも語られていた面ではあるのだけど、法的な縛りだけでは「これは大丈夫だから(と自分で判断したのでやってもいい。馬鹿正直に考えたら損をする)」という思考が働き、暗黙の了解的な部分をかき乱し、多くの人に迷惑をかける形での利益収奪となり、結果的に明文化される決まりが増えてしまい、世の中が過ごしにくくなる。

「やったもん勝ち」という言葉はあるけれど、それは何もない・所有権が存在しない空き地に足を踏み込んだ場合に正当化されるのであり、人の畑に乗りこんで作物を引き抜き防風林を切り倒し、「自分のアイディア」と自称する杭を打ち込んで所有化することは意味しない。この例なら防風林がないほうがより多くの畑を自分のものに出来るけれど、周囲の環境を維持保全していた防風林まで倒されてしまうので、結局地域全般がダメージを受けることになる(もちろん畑を違法に搾取された人は損害を受ける)。

自称キュレーションやらバイラルメディア(以下中略)やらも、結局この「ノリ重視の馬鹿の集まり」による所業っぽいのだよね。「俺様が便利だから、稼げるから、明確に法で罰せられるわけじゃない(と自分が判断しているから)別にいーじゃん」みたいな。やはり一罰百戒的な事案が必要になるのかなあ。先行するおむすびのコラで登場した「ギャザリー」もまさにそんな感じだし。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月12日 07:06に書いた記事です。

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