「たったこれだけ?」生成物の見た目の量が少ない時にいわれがちなこと

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後で考えてみたら、これは書きものに限らず、創作物を成すものすべてに言えることだな、というのに気が付いたのだけれど。出来上がったものを直接作り上げるためのプロセスにあまり時間がかかっていないように見えるものだと、「大して手間かけて無いだろ」「もっと色々と手を加えるべき」と見られることがある。以前の本家記事【自分の目の前にあるものがすべてではないことを知る】でも触れた、直接生成のコスト以外の部分が考慮から欠如した場合に起きがちなこと。

料理でもそうだよね。見た目はちんまいものでも、それを創り出すには下ごしらえなども含めムッチャ時間がかかることがある。特定の場所にたどり着くために、色々と試行錯誤をして何時間もかかったけれど、道のりを知っていれば10分も経たずに到着できるので「何サボってるの」と言われてしまう的な。

以前創作的な文章を書き連ねた時、「そんなの数時間で出来るでしょ?」と言われてあ然としたこともある。既に存在している文章をタイプし直すだけのとさほど変わらない時間を例示され、「ああ、この人は『文章を創る』という発想が無いんだ」と心の中で嘆きながら、その人に叱咤された経験は、とてもとても悲しい思い出。


この類のミスは容易にしでかしてしまいがちなので、自戒の意味も込めて。見た目だけの作業量を重視しすぎると、そちらにばかり注力して、全体的な、本当に為すべき作業がおろそかになってしまいかねない。

色々と気を付けなきゃいけないし、目に見えない部分こそが大切なものも多いんだなあ、と。改めて。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月14日 07:16に書いた記事です。

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