「艦これ」などの面白さってここにある、のかな?

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「とうらぶ」というのは『刀剣乱舞』の事で、先日始まった日本刀などをテーマにした刀剣男士育成シミュレーションゲーム。DMM運営で、ニトロプラスが関わっているだけに、艦これの刀兄貴版って感じ。艦これのヒット以来、それっぽいシステムのゲームが有象無象に出陣しているけれど、昨今では「艦これ」「城これ(御城コレクション)」と「刀剣乱舞」あたりがトレンドのように見える。

で、それぞれのゲームそのものはシステム的に斬新なものがあるってわけではなく、舞台背景となる史実的要素から盛り上がる面は多分にあるのだけど(実物との兼ね合いで話は弾む)、それ以上にネット上で色々と話題に登っているのは、やはり指摘にある通り「話のネタとして」「一体感」的なものが、大人でも楽しめるってところにあるのだろう。小中学生におけるテレビ番組のようなもので、それ自身が特段面白いってものではなく(無論一定水準はパスする必要がある)、それを基に情報を共有し、コミュニティに加わるコミュニケーションツール的な役割を果たしていると考えれば道理が通る。

しかも艦船にしても城壁にしても刀にしても、実物が存在しそれぞれそれなりに専門分野として体系化されているので、そちら方面の知識がある人も話に加わることができる。まったくのオリジナルストーリーによる「ツールとしてのゲーム」ではそれが出来ない。この部分もポイントかな。


まぁ、発想としてこんなのも確かにあり(笑)。ただ、コミュニティを形成するためのツールとしては、極力シンプルな方がいい。艦これは軍艦、城これはお城、とうらぶは刀、アイマスシンデレラガールズならアイドル(最近は武内Pの方がむしろスポットライトを浴びているけど)。多方面のベクトルが生じると、どうしても話が分散してしまう。「全国放送で歌いながらテンションゲージを貯めて刀からビーム」というコピーはインパクトはあるけれど(汗)、まぁ、その、なんだ。難しいカナ。

......でも。実際こんなゲームも出てきそうな雰囲気なんだよなあ。冗談交じりで企画会議で挙げたら、皆が皆徹夜明けでハイテンションでついノリから通ってしまい、制作会社が泣く泣くシナリオ設定をしながらでっち上げるって感じで。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月20日 08:04に書いた記事です。

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