ツイッターの新機能グループダイレクトメッセージは新たな「疲れ」を誘発するかも

| コメント(0)
世界中に情報を拡散できることは、Twitterの大きな特徴のひとつです。でも、プライベートな会話ができるということも大切だと思われている方も、多くいらっしゃいます。そこで、タイムラインで見つけたツイートを、非公開の小さなグループに共有することもできるようにしました。


ダイレクトメッセージは、Twitterでつながっている他の方々やブランドとの会話の場です。グループでダイレクトメッセージをやりとりできるようになったことで、Twitter上でのコミュニケーションに新しいスタイルが加わりました。


先日外電で広告媒体としての価値が再検証され、色々と将来性に関して疑問符を投げかけられた話が伝えられている通り、ツイッターの業績は必ずしも良いモノとは言い切れない。パッと見、つぶやきの連続である以上、個々の情報への執着が弱くなるため、広告媒体としてのインパクトも弱いとする判断によるものらしい。

そのような分析や、実際の業務成績などもあり、去年あたりからツイッターではこれまで以上に多種多様な機能をぶち込み、多分に利用者からは「余計なお世話」的なツッコミを受けている。もっと色々な、賢い収益各方法もあるのでは、と思うのだけどね。

今回発表された2機能のうち、短時間動画の導入は正直期待したいところ。上手い仕込みを行えば、これまでツイッター上で使われていた他の動画ポータル、例えばYouTubeやニコ動などからツイッター上におげる動画の主導権を奪える可能性がある。管理面の切り盛り次第だけどね(画像周りは正直、上手くやっているとは言い難い。管理が面倒だし)。

一方「グループダイレクトメッセージ」は、言いたいことは分かるけど、賛否両論だろうなあ、という感はある。要はこれまでのダイレクトメッセージが1対1だったのに対し、特定少数のみが閲覧できるメッセージボックスを用意するようなもの。ぶっちゃけLINEみたいなもの......と解釈すればいいのかな。ただ指摘にある通り、色々とトラブルも巻き起こすリスクはある。


沢山の中の一人なら、よくあることだし他の人もそうなんだろうなということで、あまり気にはならない。しかしある程度見聞きしている人たち、少数のグループの中で一人であることに気が付くと、孤独感が強くなる。猜疑心も大きなものとなる。「知らない人達とは別の仕切り内」では無く「知っている人たちと別扱い」だから。

そして指摘の通り、「便利さ」のみが前面に押し出されて、利用者の心境まで踏み込んでそのプラスマイナスを考察せずに導入されてしまう機能がきっかけで、サービスそのものの優位性がかえって減じられる事例ってのは多分にある。ゲームで戦略の方向転換を果たしたmixiの、それ以前の数年間における大迷走が良い例。上の指摘では「人気が出るし金になる傾向がある」としているけれど、当たりが出るとその通りになるものの、多くは空振り三振的なものになってしまう。

ツイッター上での話でこの言葉を使うのは違和感を覚えるけれど、まさに日本ではこの言葉が一番よくわかるであろう「mixi疲れ」的なものが、今後ツイッター上でこれまで以上に大きな問題となるのかもしれないな......と思うと色々と不安を覚えたりもする。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年1月29日 07:04に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「東京駅開業100周年記念Suica」1月30日から開始される受付の詳細発表」です。

次の記事は「「上様品代で」と領収書にお願いしたら、逆にお願いされてしまった件について」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30