3DCGに限らず、仕事には「それやったからって即クオリティが高くなるわけじゃないんだけど、やっておくと深刻なトラブルにはまりにくくなったり、ギリギリのタイミングで方針転換が間に合ったりする」という地味なノウハウがいろいろあって、ベテランの仕事の安心感はそのへんから来るんだと思う
— コンノヒロム:2/14-16東京行くよ (@hirotsu162) 2015, 1月 27
仕事の上でのノウハウっては、例えばテンプレ化も一つではあるのだけど、何回か繰り返して経験し、さらには失敗をすることで、蓄積される形で得ることが出来る。中にはマニュアル化している人もいるだろうけれど、大よそはそれを見に付け、経験則として自分の引出しにしまっておいて、いざという時にその引出しをあけることになる。記憶力が悪いとどの引出しにしまったかすら忘れてしまったり、引出しがさび付いて開かなくなってしまうこともあるけれど(笑)。
その引出しの多さがベテランの仕事の安心感であるとの話。要は保険がたくさん用意してあるというもの。真田さんの「こんなこともあろうかと」が山ほどあるのか、それとも持っていないのかの違いって感じ。ただそれって普段は目に見えるものではないから、アピールすることは難しい。
逆に言うと「ヒャッハー俺様のスキルに着いてこれるかあ!?」みたいな人はベテランでも保険や安心材料にならないので気をつけよう
— コンノヒロム:2/14-16東京行くよ (@hirotsu162) 2015, 1月 27
安心のベテランとヒャッハーのベテランを見分けるのはわりと簡単で、何か質問をしたとき「つまりお前何やりたいの?」って慎重に見極めようとするのが安心タイプ、「そんなの**に決まってんだろ!」って即答するのがヒャッハータイプです
— コンノヒロム:2/14-16東京行くよ (@hirotsu162) 2015, 1月 27
この辺の話は以前営業関連のケース、ジュース周りの話でもした気がする。ああ、【「オレンジジューステスト」という手法による見分け方】、これだな。引出しを多く持っていれば多数の事例に対処が出来るので、逆に相手に選択肢を与えることすら可能となる。ところが自らの余裕が無いと、自分の唯一の準備できるものを絶対的な正解として呈してしまう。「夕ご飯は中華がいいな」と聞かれて、醤油ラーメンしか作れない人が「醤油ラーメンに決まってるじゃん」と回答するのと、料理をこなせる人による「こってりしたのがいい? それともあっさりしたもの?」「麺類とかご飯類とか、それとも色々点心的なものがいい?」との返事とでは、どちらが頼れるかという話。
まぁ備えってのは得てして無駄になるし、むしろ無駄になる=備えるべき事態が体現化しないって方が良いことも多い。けれどもその時に適切な対処ができるか否かが、日頃の安心感を積み増しすることになるんだな。ベテランが頼りになるのは、まさにその部分にあるというわけだ。
......もちろんそのベテランの中にも、引出しは沢山あるけれど錆びついていたり、引出しの中にあるものが腐っている場合も多々あるので、注意は必要だけれどね。むしろ引き出しの中身がガラクタばかりで、余計に信用ならないって事案も最近は増えてきたからねえ。報道周りとかさ。
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