「自己否定したら終わり」クリエイター的な人への教訓と注意事項

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表題的には絵を描いている人に対するものではあるけれど、多分に何か新しいものを創作する、クリエイター全般に言えるのではないかな、という話(とりわけ文筆には言えるよね)。創作は往々にしてこれまでの経験、積み重ねを元に新たなものが生み出されるもの。

マニュアル化できる、出来ないものもあわせ、自分の経験の中から少しずつテンプレなり方程式が生み出され、その組み合わせで自分なりの新しいものが創作できる。まったく何もないところから作れる人は、稀なる才能を持った人で、そう多い事例では無い。例えるなら手書きで辞書を写していき、その辞書を元に海外の文献を翻訳していくようなものだ。だからまずは積み重ねが必要になる。鉄砲を当てるには下手でも撃たなきゃいけない。

「自己否定したら終わり」はとっても重要。結局クリエイター系のお仕事は多分に自分を信じているからこそ先に進める。その根幹部分を否定したら、先に進むどころか現時点の足元も危うくなる。

そして最後の「他人は参考として。比較対象にあらず」ってのは案外大切。まったくの同一路線上に相手がいて、その人のラインに沿ってでしか歩いていけないのならともかく、実際にはそうではないのだから、参考にはなれども比較してもあまり意味が無い。


これも創作全般において、長く続けるのなら重要なお話。結局自分に無理をかけさせ過ぎると、どこかで折れてしまう。時々はある程度根を詰める必要が生じるけれど、日々全力疾走では心と身体のエンジンが持たなくなる。あまりにも妥協をしすぎる事で可能性を見失うリスクとのせめぎ合い度合いが難しいところではあるけれど、「手の届く範囲で懸命にこなす」「ゴーイングコンサーンを自分自身にも適用する」ってのは重要だね。そう、以前【「通常は2割」とする仕事の極意とは】で紹介した、「通常は2割稼働を意図して」ってのが、大きな指針となる。

無理をして体を壊したら、無理をして得たことの何倍もの大切なものを失ってしまうかもしれないからね。身体は資本よ、ホント。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月31日 07:23に書いた記事です。

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