【ゲーム業界の低迷反映か...ゲーム・エンタメ系雑誌部数動向(2014年10月-12月)】
↑ 電撃PlayStation印刷実績(部)
先日本家サイトで掲載した、印刷証明部数のデータを基にした精査記事のうち、ゲームやエンタメ部門における記事の補完......というか記事製作過程で省略しちゃったけど、後になってやっぱり付け加えようってことで生成したグラフ。対象は電撃PlayStation。
家庭用ゲーム機業界はぶっちゃけ市場が減退傾向。例のCESAの年ベースでの公開データが直近分から大きく精査様式が異なってしまったので過去からの継続性がなくなったため、状況を確認できていないのだけど、どう考えても拡大しているようには見えない。
そりゃ「モンスターストライク」などのソーシャルゲーム・アプリゲームの類は順調だし、ブラウザゲームも例の「艦これ」などで奮闘中。ただそれらは家庭用ゲーム機の市場とはちょいと違う。デジタルゲーム系のくくりならば該当するのだろうけれど。立場的にはウェブ版の新聞に掲載された広告って、新聞コンテンツを誘引素材として発生した広告費だけど、新聞の広告費じゃなくてウェブ広告費になっちゃうんだよねー、みたいな。
それと「妖怪ウォッチ」特需がちーとも無いのはなんでだろう、みたいな感もある。少年向けコミック誌にすいとられちゃったんだろうな。
で、電撃PlayStationがデータを見直してみると、この逆境の中で意外に頑張っている。直近2、3年はほぼ横ばい。ファミ通DSみたいに1年で半減したゲーム雑誌もあるってのに。色々調べてみると、電撃PlayStationってゲームの紹介や攻略記事ではデジタル媒体にかなうはずもないので、今では関連情報への注力・充実感をより上積みしているらしい。昔からその傾向は強くて、ゲームが無くても「読める」本ではあったんだけど、一層その色合いを強くしている感じ。
まあ一部はKADOKAWA自身の方針でもあるんだろうけど、マルチメディア色を強くしている感じ。アニメ系の雑誌がより濃くなった印噴きがあるし、付録の「電撃4コマ」はそれ単独でも販売が出来る程の質と、独自文化を形成している。元々この方策って電撃シリーズの得意分野ではあったんだけど、それをより昇華させたのが今の形なんだろうな。
なんかきっかけがあれば、ぽーんと躍進したり、じわりと増加傾向に転じるような気配を覚える現状とグラフではある。むかし、読者投稿やら濃いコンテンツで支持を集めていたと言われている「月刊OUT」の現代版みたいなポジションになりつつある、のかもしれない。
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