ピケティ氏の若者支援と、ここぞとばかりに声高に挙がる意見と

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ピケティ氏の話がスポットライトを浴びたことで、あちこちでその話に便乗する、中には曲解までしてバッシングに用いるなんてのもあって、結構閉口している。それ、言ってることちゃうやん、一部だけ抜いてどうすんねん、的な。

中でも目立つのが上で指摘したような話。若年層への手当を厚くするのは間違っていない。当方もこれまで複数のデータで提示している。で、だ......


......という感じで、ブラック企業云々、格差云々と語る経営コンサルやNPO、一部弁護士の方々がピケティ氏の話の一部分を抽出して持論とくっつけて正論化し、それを声高に掲げ、拍手喝さいを浴びる状況があちこちで。それ、単に利用してるだけだろ、みたいな。一気に胡散臭さを覚えるようになる。


急に声高に叫び始めた方々の意見を胡散臭く覚えるのは、この部分にある。増やすことが正しいってのは誰にでも分かる。問題はその増やす部分をどこから持ってくるか。その算段が出来ないからやりたくても実行できないのが現状。そこにはあえて目をつむり、増やせ増やせというのでは、絵に描いた餅を披露して注目を集めているのと何ら変わりない。空手形、とでも呼ぶべきか。そしてその手法は、美味しい所取りをして事実からはそっぽを向いている、他のあれこれ、例えば送発電分離とか太陽光発電周りで「やらかした」方々の手口と同じ。

パイの配分を増やすためには、すでにたくさん持っている人から抽出するか、パイそのものを増やすしかない。


これはあくまでも極端な一例ではあるけれど。要はこういうことになるわけだ。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 1日 07:00に書いた記事です。

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