「ギャランティはお支払いできないのですが...」というイラストやマンガの依頼が昨年の後半から急に増えた。噂では「無料で描いてくれる漫画家・イラストレーターのリスト」が出回っていると聞いている。1回でも無料で受けてしまうとリストに登録されるとか。どなたか、このリストの情報をください。
— はぁとふる売国奴 (@keiichisennsei) 2015, 2月 3
以前「親族や友達から『仕事でやっている創作物』をタダでやってほしいと依頼される」件について触れた記憶もあるのだけど、それを思い返させるような話。絵を描けるスキルがあると周知されてしまった人には、一度ならずとも経験がある気がする。
具体的なリストは本格的捜索をしておらず実物も確認できていないので、あくまでも推測でしかないのだけれど、作成自身は容易ではあるし、詐欺商法やインチキ情報商材、オレオレ詐欺系の話ではこの類のリスト(いわゆる「カモリスト」)の存在は良く知られていることなので、あっても不思議では無い。「昨年後半から依頼が増えた」ってのは、単に知名度が上がっただけという感もあるのだけど、仕事の依頼では無く無償奉仕の依頼が増えたというのは、やはりおかしな話ではある。
事情が事情であれば、そして知人の頼みであれば「無料で描く」こともやぶさかではないのだが、知らない人から「あの先生はOKしてくれましたし」みたいな依頼のされ方って、プロをバカにしているようで少々腹立たしい。
— はぁとふる売国奴 (@keiichisennsei) 2015, 2月 3
それが、ちゃんとした会社からの依頼もあったりします。 RT @su_chin: @keiichisennsei そもそもちゃんとした団体なりイベントならギャラの予算を取ってる筈ですし、予算が取れないなら最初からプロに依頼すべきではないでしょう。「ダメもとで頼んでみよう」なんて。
— はぁとふる売国奴 (@keiichisennsei) 2015, 2月 3
この類の話って、リストそのものが広まると、必ず扱い方がずさんな人の手にも渡ってくる。そしてそれがきっかけでリストが漏洩したり、状況が暴露されることになる。スパム系のメール自動送信アプリの類は大体そのパターンで実情が漏れるし、最近では元締め的な経路が摘発されて大人しくなりつつあるLINEによるプリペイドカード買ってきて詐欺も、似たような感じで内情がじわりと漏れたのは既知の通り。
当方は絵描きでは無いのでそのような依頼が無いのは幸いではあるのだけど、基本的には何にせよ、特に創作系の仕事に関しては「何らかの対価が発生して初めて仕事になる」「対価は仕事に対する評価でもある」ということを知ってほしいものだね。
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