中東想定? 陸上自衛隊、米国砂漠で戦闘訓練していた(西日本新聞) - Yahoo!ニュース http://t.co/Y6K2qIUFnh
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 6
すでにオーサー権限でコメントはしているけれど、ごくありきたりな訓練を色々とこじつけする形で煽り、先のダーイッシュ(IS)と絡めて危機感を覚えさせるという、報道というよりは機関紙の煽動記事的な香りの強いニュース。この類の強制的な誘導記事が日常茶飯事的に展開されているのなら、文化も何もあったものではないし、非常に怖い気がする。
それと共に、有名どころの専門家の名前も挙がっていて、ちょいと違和感。記事の書き手はこの方からどのような話を聞いたのだろうか。......と思っていたら、その方自身から言及があった。ネット、すげえ。
記事に出てる菊池雅之氏は各種軍事雑誌でも書いている方だから、記者には従来の訓練とか演習場の違いとかを説明したんだろうけど、一切記事には使われてないというオチじゃないのかな
— 準軍事組織研究 (@paramilipic) 2015, 2月 6
@paramilipic そう...。2時間以上も説明したのに...。軍事専門誌からネタを探すという姿勢もどうなのよ...。
— 菊池雅之 (@kimatype75) 2015, 2月 6
@kimatype75 やはりそうでしたか・・・。普段拝見させていただいている専門誌の記事から考えて、あの新聞記事のような内容にはならないだろうと思ってましたが。
— 準軍事組織研究 (@paramilipic) 2015, 2月 6
専門誌にも書かれている方から2時間以上レクチャーを受けた結果が、あの西日本新聞の記事とのこと。記事執筆者は新聞記者としての資質が疑われる。
— 準軍事組織研究 (@paramilipic) 2015, 2月 6
西日本新聞記者、話を聞いてあんな記事しかかけないんなら取材とかまともにできないんじゃないの。
— 準軍事組織研究 (@paramilipic) 2015, 2月 6
というか署名記事ですらないのか。紙面版だと記者名が記載されている可能性もあるが・・・
— 準軍事組織研究 (@paramilipic) 2015, 2月 6
@kimatype75 件の西日本新聞のアレ、さぞ「どよよ~ん」なこととご推察いたします。事前に先方の記事の意図や方向性を確認しても、記者がマジメに取材しているようでも、これが記事になるとデスクだか誰かの意向なのか、とんでもないことになっちゃう、ってことがしばしばなんですよねー。
— 岡部いさく (@Mossie633) 2015, 2月 6
こっちが話したのと全然違ってるじゃない!っていうのもドヨヨ~ンなんだけど、その記事を読んだ人、とくに取材先が「えー!あいつ、取材に来て、あれだけ見てて、こういうことを言うヤツだったの!」と思われるのが、こういう稼業をしてるとダメージ感があるんですよ。
— 岡部いさく (@Mossie633) 2015, 2月 6
菊池氏が事実を語っている事への担保は無いのだけれど、自身の肩書や職歴などを合わせ考えると、そのような所業をするとは考えにくい。虚言を呈してまで正当性を主張し、それが事実ではないことが暴露されたらどのようなことが起きるか、そのリスクは承知しているはずだから。
指摘の通り実情としては「専門家から実態としての意見・説明は聞いたけれど、それは反映されず、説明とは異なる意図的な話が記事として展開された。専門家の肩書を権威づけ的に用いられた」ということになる。どこの部分の意志が働いたのかまでは分からないけれど、結論としてこんな感じの話を記事にしたい的な筋があり、その筋に沿わない部分は専門家の話であっても除外し、切り貼りして完成させたというところ。しかも完成させたものは多分に論理的には間違っているという。カレーライスの作り方を教えて材料も用意したのに、「●×先生の教えで作りました」的な料理として完成したのはふかしイモ(しかもナマ)だったみたいな感じ。
果たしてどこか上層部、あるいは記者レベルで「こんな結論の物を書きたい」という意図の下に作られた話なのか、それとも単に記者の能力が足りなくて専門家の意見が理解できずに勝手に話を作っただけなのか。今流行の言い回しで表現すると、「報道の、新聞の闇は深い」。
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