見本誌を「読むから」といって後ずさり そのまま立ち去る盗人どうする?

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同人誌即売会・頒布会は半ば対面商売の疑似的な場であるのと共に、実際に商品が提供され対価として現金が支払われる以上、れっきとしたビジネスによる商取引の場でもある。当然、当事者としては商売なりの思惑を有していなくても、実商売同様の問題に多々遭遇することになる。置き引きやクレイマーとの遭遇、万引きはよく見聞きするけれど、この類の話は初めて聞いたので覚え書きも兼ねて。

本屋などではごく普通に行われている、立ち読みを許諾して試読的なことを行わせる行為が即売会などでもよく行われる......のだが、本屋では店を出る際に会計を済ませていない商品があればほとんどの場合すぐに気が付かれる。ところが即売会では該当ブースの対面部分のみが店のようなもので、その場から離れてしまうと対応が難しくなる。レシートを発行しているわけでもないから、払った・払わないの水かけ問答になることは必至。

結局は個々のモラルの問題になるのだけれど、確率論としてゼロにするのは不可能であるし、参加人数が増えれば比率は小さくとも必ず絶対数として登場しうるから始末が悪い。大型書店で新刊に対して見られるような、販売分はシュリンクしておき、中身を確認できる見本誌は「みほん」のシールを貼った上で糸を絡めて持ち運びが出来ないようにする、位しか対策はないのだろうな。むしろそのような手法を、一般の本屋から学ぶべきなのかもしれない。


これができればいいんだけどねえ(待て)。......実はおおもとの発想として、これに近いのがコンビニで販売しているプリペイドカード。店頭に並んでいる状態では持ち去られても単なるイラストカードでしかない。レジで清算をして手続してもらうことで、はじめてプリペイドカードとしての役割を果たすことになる。この仕組みが出来たから、コンビニでは一挙にプリペイドカードの販売が浸透したんだな。盗難リスクは低く、場所も取らず、売上高も大きく(利益はともかく)、リピーターを確保しやすい。

もっとも紙媒体の同人誌の即売の場合、この仕組みは使えない。代金を支払わないと真っ白のまま、って仕組みが作れれば面白いんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 9日 07:53に書いた記事です。

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