「猫の手も借りたいよ」「じゃ、ホントに貸すにゃん」「えっ」

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非常に忙しくて人手が足りない時に、「猫の手も借りたい」という表現を使うことがある。実際には役に立たないであろう猫にすら手助けしてほしいという、よほど切羽詰った状況を意味するのだが、猫からしてみればたまったもんではないだろう。まるで役立たずの象徴のように使われているのだから。

でも今件では猫の手が役立つという、例外的な実例を映像に捕えられている。具体的には床の上に置かれているタオルを前足で抑え、後ろ足を使って後ずさりをし、拭き掃除をするというもの。飼い主がカメラを向けているのを認識し、何度となくちらほらとこちらに目線を向け、自己主張をし、さらに繰り返し同じ場所を行き来し、拭き掃除をし続ける。


さすがに自分がしている行動が拭き掃除なるもので、それが床をきれいにする行為であることまでの理解には至っていないようだけれど、この行為が飼い主の関心を引くことは分かっているみたい。しかもよく考えてみると、人間の拭き掃除のように前進しながらの行為では、後ろ足で床が汚れてしまうことになるので、この姿勢での掃除は、極めて合理的であることも分かる。すげえな。

......でもアレだよね。仕事や学校から帰ってきたら、飼っている猫が勝手にこんな感じで拭き掃除をしていて、帰宅に気が付いてこちらを向いて「にゃーん」とか言って来たら、ちょっと怖いカモ。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 9日 08:14に書いた記事です。

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