#漫画の日 今日は手塚治虫先生の命日ですが、明日は田河水泡先生の誕生日ですって。
画像は田河先生の「蛸の八ちゃん」の1ページ。タコ達が海から出て人間界に行くには金がいるよって事になり・・・ pic.twitter.com/QKfavG4jLE
— 松田洋子 (@matuda) 2015, 2月 9
先日2月9日は手塚治虫先生の命日ということで、あちこちで手塚先生の話が出てきたりイラストが掲載されてなるほど感を覚えさせたんだけれど、今日は田河水泡先生の誕生日との話がちらりと目に留まる。最初命日と誤読して「あれ?」とか思った当方だが、さらに「のらくろ」では無く「蛸の八ちゃん」が引用されていたことにも驚いた。名前そのものを何となく知っている人は多いだろうけど、どんな作品なのか、そして作者が田河先生だということまで知っている人はあまりいないんだよね。
で、その「蛸の八ちゃん」だけど読み返してみると色々と興味深かったりする。
http://t.co/MbcJ7MaYTe
蛸の八ちゃん、こちらで読めますね。面白い!面白いなあ!そして今さら気付いて不明を恥じる、田河水泡の絵の巧さ!
— 瀬川深 (@segawashin) 2015, 2月 9
あまり詳しくないのでテキトウ言うと笑われそうですが、これって落語の間合いだなーと思って見たり。落語の話芸のいいところをうまく持ってきてる感じでステキ。
— 瀬川深 (@segawashin) 2015, 2月 9
蛸なんだけど人語を理解する云々はさておくにしても、人間の世界で暮らしていくにはお金が必要だとか、ならばどうやってお金を稼げはいいのかと四苦八苦するあたりが非常にシュールだし、お金を工面する際にもインフレがどうとかいう話が出てきて当時の社会観を覚えさせるし、無事にお金が手に入ってからの行動も色々と考えさせられる。
また、これは「蛸の八ちゃん」に限らず田河先生の作品に共通しているポイントではあるんだけど、独特の間、というか適切な留めの挿入というか、とにかく読んでいてすっと吸い込まれるようなスピード感、ノリがあるんだよね。あえて分かっていてやっているのか、それとも自然に反映されているのかまでは分からないけれど。
この「間合い」って今の漫画でもごく一部の漫画家先生は分かっていてやっており、指摘されると「ああ、なるほど」と思うはず。例えば椎名高志先生とかね。当方が好む作品を生み出す作家の多くも、これを理解しているタイプの人なんだよね。
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