わざとでしょうなあ RT @acappellaP http://t.co/AxSD6xQP8i こういう問題を語る際に「現行の年金制度開始(1961年)当時の平均寿命は男66歳、女71歳」という事実には絶対触れようとしないよね。わざとなの?
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
漫画の内容そのものにもツッコミどころが多々あれど、その漫画をネタに騒いで煽動するまとめサイトの所業がツッコミの宝石箱状態だったんで、ちょいと放置していた事案。また別件をきっかけに再燃し、ちょいと興味深い指摘があり、それを見ていたら色々と資料の投げ合いによる流れが出来たので、まとめる形で。
年金制度がどたばたしているのは、途中で改正されてしまったのも一因だけど(1985年の基礎年金一元化で賦課方式に移行した)、同時に制度が始まった時の状況が語られることも滅多に無い。その辺りがサクッと抜けている......だけじゃなくて、現状の雇用状況もほとんどスルーされている。
年金周りの調整をする一環として、定年の引き上げもなされているけれど、これが結局若年層の雇用の足をひっぱり、年金を支える側の力をますます削っている形になる。前にも使った言い回しだけど、長老たちが種もみを食べてしまい、農家の人たちが新たに種まきが出来ない状態。
昔(昭和の頃です)、とある大蔵大臣が言った「大蔵省としてはですね、年金を受け取り始めたら数年でお亡くなり頂くのが一番」というのがなかなか毒のあるジョークでしたね。
実際に金勘定としてはそのくらい。少なくとも、55歳で定年になった人が100歳までみんな生きるような設計はしてない。
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
年金受給年齢が引き上げられた、とぶつくさ言ってるのはうちの両親も同じですが、だからといって定年まで引き上げるのは...
若者の非正規雇用率が高く正規雇用者の人数はそこまで減ってない、60代の正規雇用者の増がある、と言う時点で「若者の椅子を年寄が取っている」像が見えてくる。
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
こういう「若者の雇用形態として、正規雇用が減ってる」「60代の正規雇用が増えた」という数値そのものは、厚労省も出してるんですよ。
「正規雇用の椅子そのものはあんまり増えてない」という実態からどう解釈するか、というところで、団塊世代への配慮し過ぎなものに仕上がるだけで。
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
@KGN_works つ 人口動向も含めた正規・非正規就業者数などの詳細をグラフ化してみる(2014年)(最新) http://t.co/HBwoNL4js9 正規・非正規就業者数の詳細をグラフ化してみる(2014年)(最新) http://t.co/1nyvFmLBOJ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 8
やはりそう読まれましたか...(苦手分野なので、理解するまで半年くらいかかりました)RT @Fuwarin 例の漫画で騒ぎになる前に、別口でちょっと話題に登ったこともあり、精査した通りですね。ぶっちゃけると若年層に配分されるべき就業リソースを団塊の世代が再就職の形で食べちゃってます。
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
@KGN_works 一概に就業リソースを均一化することは難しいので、若年層の仕事と壮齢者の仕事を同一視するのはリスクが生じますが、数量的には定年前後世代が非正規で再就職し、出口が詰まって新しい人が入れない状態かと。従業員総数に変化はほとんど無く、
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 8
@KGN_works 非正規比率が高まっているのもその辺りが遠因かなあ、と。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 8
@Fuwarin 雇う側も、このご時世ですから若い人を入れて教育するよりも、再就職者を使ったほうが良いと考えるのでしょうね...
適応力が低くて特に配慮が必要など、けして安上がりでもないと思うのですが
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
@KGN_works 若年層の人口そのものの減退も一因ですが、産業別で若年層の度合い、つまり新陳代謝の傾向を見ても、その流れは裏付けできます 学歴・業種別などの若年労働者の変化をグラフ化してみる(2009年→2013年) http://t.co/LS8YJZniWq
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 8
高年齢労働者に配慮した職場改善マニュアル
http://t.co/l2NGTZIRVX
こういうのも出てますのでご一読を(9p以降特に)。
「経験あるから大丈夫だろ」ではないので。適応力の無さと身体機能の低下は大きい。
— KGN (@KGN_works) 2015, 2月 8
@KGN_works 結局のところ、年功序列制が薄れてきたのも遠因の一つかなあ、と。原因は一つでは無く、多様な要素による複合的な結果、のような感じです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 2月 8
結局のところ、リソース(主にお金。色々なものに置換できる象徴的、概念的なツールだからね)は一定で、特定要素に配分を増やせば、他の部分が割を食う。自分のふところに少しでも多くを求めるのは人の「さが」ではあるけれど、全体を見渡した上での発言でないと、単なるわがままでしかないという状況になることもある(昨今の中東事案における自己責任論周りにもつながるんだな)。
指摘にもある通り、再生産などを考慮すれば、現在のリソース配分は明らかに不均衡でしかない。それが多方面においてひずみを生じさせている。社会全体への不信感とかも合わせ。上の非正規雇用周りを精査した上での労働環境状況に関しても、公的で無料にて手に入る資料の精査だけで、現状を理解するには十分なのにもかかわらず、感情論でひた走る向きが多いってのは、色々と不幸な話ではあるなあ、と。
蒔かぬ種は生えぬ。食べちゃったらそれでオシマイ。一歩引いて考えれば、すぐにでもわかる話なのにね。
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