自己防衛的な話するね。「家の鍵の写真」は、何がなんでも絶対に載せないように。あれな、鍵の番号が数字で載ってんのがめっちゃあるの。その番号をネット通販の鍵複製業者に依頼するだろ、そしたら自分の家の合鍵をネットストーカーに簡単に作られるぜ。
— 稲葉渉 (@inabawataru) 2015, 2月 16
先日の【合格して超ウレシイ、でもちょっと待って。それツイートしていいの?】と絡めた、個人情報に関する話。どのような状況かはケースバイケースだけれど、自宅の鍵を写真に掲載してしまうと、その鍵の情報を元に色々とヤバいことになるよ、という話。鍵そのものが一度複製されてしまえば、あとはその家そのものを特定されることで......まぁ、そこまでは普通の思考の持ち主ならしないはずだけれど、斜め上の考えを持つ人はどの世界にも必ずいる。さらに特定の意志を持つ人はあらゆる手段を駆使するので、その手段を提供してしまうのは愚の骨頂でしかない。
世の中には多種多様な情報があるけれど、それがデジタルデータ化されて誰もがどこででも取得でき、さらに検索が可能になったことで、容易に取得できるようになった。いわゆる「絆」的な情報のリンクがすぐに導き出せる......というと少々語弊があるかもしれないけれど、連動性のある情報のリンケージを行うハードルが、無茶苦茶下がっている。その「場」にわざわざ写真を撮って情報を放り込む必要は無い。
これ、よく言われることだけれど、雪が降ったとか雷が鳴っているなどの気象状況をアピールするために自宅近所の情景を写真に収めて掲載すると、そこから自宅を特定されてしまうってことも十分にありうる。いくつかの情報から候補地を絞り、それらを合わせてGoogleMap上で特定するって事案も、少なからず見受けられる。住所データそのものは公開していなくても、ね。
デジタル情報とアナログ情報の違いについて、感覚的につかみにくい人もいるだろうし、経験を積まないとその概念的相違は認識できないかもしれない。けれどネットインフラが生活に不可欠となった昨今では、その認識・概念は絶対に身に着けておかねばならない。自分の個人情報なんて誰も気にしていないっしょ? とか甘く見たら大間違い。その当時は気にしないかもしれないけれど、後々気にされる事態が発生するかもしれない。
またLINEのようなクローズドなコミュニケーションツールでも、この類の情報の露出はアウト。第三者に知られないから問題ない、と思ったら大間違い。自分が伝えた知人の誰かが、不特定多数が閲覧できるネット上にアップロードしてしまう可能性はゼロじゃないからね。「誰にも内緒だよ」と親しい友達に秘密の遊び場所を教えたら、その友達の一人がクラス全員に吹聴してしまった、みたいな感じと例えれば分かりやすいかな。
@inabawataru 横から失礼。あの鍵の番号があればネット通販どころか最寄りの鍵屋さんでも作ってくれますよ。でも、それは飽く迄も"鍵の素体番号"で、素体番号に合うものがなければ絶対作れません。実は、国内に無い素体番号もあるんです。後、鍵山パターンは元が無いとダメ。
— ちいさいおおかみ (@siu_long) 2015, 2月 17
@inabawataru 詰まり裏を返せば、鍵に記載されている番号を改竄すれば、全く違う鍵素体を探す事になり、ネットストーカ等の被害を簡単に回避出来ると云う訳です。こう云う写真は鍵番号部分だけを改竄すれば安全が保てますと云う事ですね。画像処理ソフトで一寸書き込むだけでなんですね。
— ちいさいおおかみ (@siu_long) 2015, 2月 17
@siu_long ティンプルキーからでも平気でコピー作る店舗ありますもんね。なるほどー、と言いたいところなんですが、ネットの鍵屋、モラルがあるとこばかりではないんですわ。データベースと3Dプリンタを組み合わせてゲフンゲフン、みたいなのが出てきてるそうです。ガチの泥棒談。
— 稲葉渉 (@inabawataru) 2015, 2月 17
@siu_long つか、鍵の写真のっけちゃダメーって話でもいいようなw。個人個人では、キャラものの鍵カバーあるじゃないですか、あれをしておくとか、これからは鍵山も隠せるカバーが出てくるかもですねえ。
— 稲葉渉 (@inabawataru) 2015, 2月 17
@inabawataru データベースに鍵山のパターン持ってるのですか...一寸考え難いですが。何しろ普通一般の鍵の山でも一寸ずれたら合わなくなってしまいますから、それこそ小数点2位以下レベルででも合わせないと全く合致し無いでしょう。自室の鍵紛失時も"元が無いと無理"なんですよ。
— ちいさいおおかみ (@siu_long) 2015, 2月 17
@siu_long ブランクキーのデータベースの事でしょうね多分。で、鍵山はツイートに書いてある通り、画像解析技術で写真から復元できます。全世界で使用されている鍵というセキュリティは、画像処理技術によって敗北したよ、みんな写真には気をつけてね、くらいに読んでくださいな。
— 稲葉渉 (@inabawataru) 2015, 2月 17
まぁどこまで実際になされているかはともかくとして。情報は武器にもなるし防具にもなるという良い事例ではある。
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