集英社も再び近藤某のニセ医学に魂を売った...週刊プレイボーイでの話

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先日の【小学館に続き集英社も「がん」の悪徳商法に手を貸したという話】で言及した、小学館に続き集英社も、近藤某によるえせ医学・悪徳商法に手を貸した......というか加担した話。その本が発売されたのに合わせ、そのセールスプロモーション的な形で週刊プレイボーイに記事を掲載し、それがネット上にも展開されたという話。これ、実は「雑誌媒体がネット上にその記事を転送することによる弊害」の事例にもなっているのだけど、それはちょいと下の方で。


この辺の話って分かりやすく例えると、悪質なまとめサイトと同じなんだよね。アクセス数増大のためにはどんなものでも、倫理的に問題があるものでも取り上げる。内容も必要ならばどんどん改ざんする。言論・表現の自由を盾にする。問題があれば「自分は掲載しただけで自らの主張では無い」と責任を逃れるつもりでいる。自責がある、問題のある内容であるにも関わらず、「アクセス数が増やせればそれでいい」。倫理観にそった判断は無く、社会的道義性は持ち合わせていない。

読者を増やすためには、雑誌を売るためにはどんなものでも、倫理的に問題があるものでも取り上げる。言論・表現の自由を盾にする。問題があれば「当雑誌は取材した対象の内容を掲載しただけで、自らの主張では無い」と責任を逃れるつもりでいる。自責がある、問題のある内容であるにも関わらず、「販売数が増やせればそれでいい」。倫理観にそった判断は無く、社会的道義性は持ち合わせていない。ほら、瓜二つ。


ジョブズ氏の件は以前にも触れたかな。知名度が高く、典型的なエセ医学に引っかかり、すくえる命が失われてしまった事例。「え、あのジョブズ氏が!?」ということになれば、あまり医学に興味関心を抱かない人も驚くはず。

で。「雑誌媒体がネット上にその記事を転送することによる弊害」の事例云々ってのは......


これね。要は週刊プレイボーイが雑誌掲載記事を公式ウェブ上に挙げただけでなく、ポータルに自動転送する契約を結んでいるため、それがポータルサイトにも掲載されてしまう。ちゃんとどこからの転送かは記載されているけれど、ドメインはそのポータルサイトのものになるし、多くの人は週刊プレイボーイの記事では無く、ポータルサイトの記事として認識し、その権威付けの上で閲読理解してしまう。ガセ的な記事が、無責任な内容がポータルの権威による裏付け・拡散力を得てしまうことになる。

ウェブによる情報取得が浸透し、さらにスマートフォンなどのような画像表示能力が限られた端末で閲覧されることが増えた昨今では、これは非常に大きな問題となる。スマホでポータルサイト配信のニュースを読む際に、それがどこからの転用かをチェックして気にする人は、いったいどれだけいるだろう?

これもまた悪質系まとめサイトに例えるのがアレではあるんだけど。「転送しただけだから問題ない」って言い訳は通用しない時代に来てると思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月25日 05:48に書いた記事です。

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