大学と大学院は分けて考えるべきか一緒にすべきか...統計値の話

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先日本家サイトで掲載した【学歴別の平均賃金をグラフ化してみる】など、賃金構造基本統計調査関連の記事に対する反応から。同記事で用いている賃金構造基本統計調査では学歴区分において、最上位のものは大学・大学院となっている。実態的にはこれを大学と大学院、さらには博士やら修士やらで細分化して集計した方がいいのでは、という話。

確かに一理あるのだけれど。


......ということで、一次データそのものが大学と大学院でまとめているので細分化のしようがないってのが一つ(これはe-statで詳細データをデータベースで確認した上での話)。そしてもう一つはこの類の公開値は得てして万単位で数字が公開されており、大学周りは1ケタの値が出ることも結構あるので(例えば完全失業率周りはそうだった)、下手に大学と大学院を分けると、その1ケタの値を演算に用いることから、誤差が大きくなるリスクが生じてしまう。

まぁ、でも誤差リスクはともかく、公開値そのものについては、省庁によりけりだけれど状況に応じて公開方法も改善してる部分もあるので、今後に期待。実際、以前は高齢層=55歳以上って仕切りが多かったのが、最近では65歳以上が主流になっているし、その前後の年齢で細分化も行われるようになっているからね。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月25日 06:21に書いた記事です。

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