足りない人材、不足した育成...帝国データバンクの「人手不足業種ランキング」後日談

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何か今日は人材育成周りの話が続くな、色々と連動性のある話だから、ある意味すべてが繋がり得るから当然なのか。ということで、先日の【帝国データバンク調査による人手不足の実態】のリプライとしていただいた話。今日付けの他記事とも結構密接した話でもある。

先の記事でもちょいと触れていたけれど(というよりここ全体が元々覚え書き的な立場なので、フラッシュアイディア的なものだけど)、正社員の不足している業種って、多分に「技術・経験」が求められるもの。短期間では習得できない、匠の技的なものが多い。例えばプログラミングを一朝一夕、あるいは運転免許証のような数週間の合宿で習得できるのなら話は別だけど。


建設にしても指摘の通り、色々とネット上などでもダークサイドな話は出ているけれど、それも一面的な、あるいはノリ、片方の立場から、短期間的な意見で語られているところが多分にある。今「流行の」ブラック企業云々やら、それのレッテルを貼られたところをやみくもにバッシングしたり、逆の動きをしているところをホワイトホワイトと持ち上げる風潮も、その中身を見ずに煽動されている感があり、個人的には好きじゃない。ブラック・ホワイトの線引きはどこ? 誰が決めたの? それは多様な観点から考察して正しいの? みたいな。


それはともかく。人材に関しては「人員」ではなく「人財」になるためには、それなりの努力と時間と苦労がいる。それらを経ずして「人財」になれる人はごく少数で、生まれつきの才能を持った幸せな人でしかない。

子供に対するいじめとしつけの境界線が結構難しいのと同じで、企業における人材育成とブラック判定との境目も難しい。極端な事案は是正されるべきではあるけれど、曖昧なところまですべて「こっち判定」ということで外部から茶々を入れられたら、育つものも育たなくなるのかもしれないなあ......という感はある。

無論昨今の中堅層における技術・経験を有する「人財」不足には、先行する記事で言及している通り、一時期の成果主義偏重と、それに伴う人材育成軽視傾向が大きな要因ではあるのだけれど。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月25日 07:24に書いた記事です。

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