このドレスが白と金色なのか、青と黒なのか、ツイッターでもあちこちのオフィスでも議論に。#TheDressはツイッター上の世界的トレンドにも RT @bbcworldservice: http://t.co/fRpuTaxzDV pic.twitter.com/ihzxdx40qp
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2015, 2月 27
ドレス騒動はそもそも、スコットランドの結婚式に花嫁の母親が「このドレスを着るつもり」と写真を送ったところ、色について花嫁と新郎の意見が分かれたのがきっかけと(英語記事 http://t.co/PpekOaV7kz pic.twitter.com/rl5x3swcpB #TheDress
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2015, 2月 27
@bbcnewsjapan 結婚式に花嫁のお母さんが着てきた実際のドレスは、青と黒だったそうです。http://t.co/wXWnIaaKaY
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2015, 2月 27
そもそも論として出力されて確認する対象となるのがディスプレイとなるわけで、その設定や環境次第で見え方が違ってくるのだから一概には言い切れないのではというぶっちゃけた話をしたうえで(結構これ、大きな問題。ディスプレイの色合い調整は人それぞれなので、同じデータでもまったく別物に見えてしまうことがある)。デジタルでデータをやり取りしているとどうしても生じてしまう錯誤に関して、世界中で話題に登った件。
概要は上記にある通りで、親子の何気ない会話がワールドワイドの論争に発展するという、まるで「スターウォーズ」的なお話(待て)。実物のドレスは青と黒だったとのことだけど......
色調補正の仕事やってる俺が来ました。
例のドレスが青黒に見える人は「見たままの画像の色を答えてる」。
白金に見える人は「画像の奥から白飛びするほどの逆光が来ててドレスの色が別の色に見えてるが本来の色は推測すると白金だ」と言ってる。
あなたは色盲じゃないはずだから安心しなされ
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
それぞれの色の光は少しずつ波長が異なる。プリズムを通るときにこの光は屈折して曲がるけど、その曲がり具合は波長によって変わる。
プリズムに入る前は白色工(全ての色が均等に混じった状態)だったものが、虹色の帯に変化するのです。ピンクフロイドのアルバムジャケットの有名なあれね。
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
白色光は物に当たって反射する。その時には全て反射されるわけではない。いくつかの波長の光は物体に吸収され、残った光だけが反射される。人の目は各色のバランスを読み取ってその物体の色を認識してる。
だからさっきのドレスの白金派は、色カブリの分だけ脳内計算して答えてるわけ。
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
白いものを見る時、実は白熱灯の下で見るのと蛍光灯の下で見るのと夕方に見るのとでは全く違う色に見えている。でも脳内ではその差を自動計算してるから「これは白いものだ」と認識する。
でもこれ、写真で撮影すると差がはっきりわかる。逆光で青黒く写ってるのがまさにその例。本来は白色と金色。
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
だから、人によって青黒に見えたか白金に見えたかじゃないんですよ。画像そのものの色を答えてるか、本来こうであろうという色を答えてるか。その差。答えたその人のメンタル状態とか全く関係ない。
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
要はちょっと前に流行った、少しずつ文章内の文字を差し換えたり省いたりしても、それが正しいモノ、ちゃんと入っているモノとして認識してしまう、人間の脳内補完機能が強く働いているか否か、どこを中心に見ているか否かの違いであり、視覚などに異常をきたしているわけではないということ。上記に挙げた環境の変化もあるし、さらにはネットで転送されるうちにデータそのものが劣化したり(保存様式次第では色合いなどが変わってしまう)、さらにはイタズラ的に手を加えられている可能性もあるし、ね。
ちなみに俺の相互フォロワーに何人かメシの写真をよく撮ってうpしてる人が居るんですが蛍光灯の下で撮影してるために青白くなっててすげーマズそうなんです、毎回。早く気付いて色補正して欲しいと思ってます。気付いてください。お願いします。
http://t.co/xLazYjpK5P
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
例えばこの写真のお皿の色は青か白か?ってことですよ。撮影環境で見える色は異なる。わかります? pic.twitter.com/5UlZWjAeEz
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
これは良くある話。カメラの性能が今一つだと上手く調整できないのよね。オートホワイトバランスに頼ると妙なことになるし、手動でやろうとすると上手くいかないし......カメラ道は厳しい。
白と金に見えない人は画像にスポイトツール使ってRGBの数値拾ってほら黒と青だろって言ってるけど論点そこじゃないしパワープレイすぎる
— にかく (@2ka9) 2015, 2月 27
確かにパワープレイではあるけれど、これも一つの解消法。つまり物理的な裏付けを得て、自分の錯誤を補正しようというもの。震災後に「ゆれてないのに揺れている気がする」という心理的な問題が結構発生したことがあり、その際にペットボトルに水を入れて普段から視界が届く場所に置いておき、「揺れてるかな」と思ったらそのボトルを見て事実を確認し、自分の錯覚を正すという方法があったけど、それと同じ。
この画像が赤く見えたら左脳型だそうですよ? pic.twitter.com/t61Gcs6bpi
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015, 2月 27
左が赤く見える人は左脳型、右が赤く見える人は右脳型だそうですよ? pic.twitter.com/v685ExkU65
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015, 2月 27
これは今件を利用したネタ。一つ目はともかく、二つ目は元々の図案が脳内にあるので、それとイメージが重なり、色合いが勝手に補完される可能性がある。......まぁここまであからさまなら、そんな感じに見えても不思議ではないけど、やっぱりモノクロだよね、という程度だろうけど。
しかしドレスの色の見え方でここまで大きな騒動になるとは、ちょっと前までなら想像も出来なかった話だな。
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