震災後のニセ科学に強まる批判、それを良くないとして逆批判するニセ科学擁護な動き

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先日の【震災から4年目を間近にひかえて「御用」「ムラ」で弾圧をした方々が「自分達は責任は無い」とする言い逃れへの指摘】と絡んだお話として、最近あちこちで出ている事案。色々と世の中を煽動して多くの人を疑心暗鬼に陥らせたり誤った判断をさせ、自分の懐を温めたり信者を増やしたりした人たちが、そろそろそのネタが暴露されてきたこともあり、自己正当化をする動きがあちこちで出ている。自分が嘘をついて煽動していたのは恐怖心によるもので病症的な者だから仕方がない、と主張する某火山方面で有名な教育関係者とかね(その一方でやらかした所業には一切修復行為をしていない)。

それらの動きの中で大きなものの一つが、デマ的な疑似科学に対してそれを否定する動きをレッテル貼りし、悪しきものだと決めつけるもの。例えば天動説を唱えている人に対し、科学的に証明した数々の論点を呈して「デマを流すな、それで人々を迷わすな、嘘をつくな」と非難すると「この地動説派め、デマバスターだろ」的なもの。

......えーと、それってこの事例なら天動説がデマだという前提になってしまうのですが。恐らくは「反●×派」「●×バスター」というレッテルを貼ることでどちらかといえば反主流派、傍流的な立場にあること、自らの主張が正しいのが前提ってことにしたいのかもしれないけれど。


指摘の通り個々がある程度リソースを費やして考えることをすればそれで済むし、振り回されずに済むのだけれど、人は得てして楽な方を求めてしまうし、一度それに慣れると「それでいいじゃん」と思ってしまう。気がつけば震災以降のデマ(厳密にはガセの部分も多い)に惑わされるという事案も多数に及ぶ。


昨今の「ニセ科学へのツッコミ」に対する反論や、そもそもニセ科学とは何ぞや的なことが言われ始めているのは、大よそこれらの指摘通り。論旨をすり替えて、叩かれたくない部分を交わしたいがための詭弁でしかないのだよね。仮に「科学」を抜いて考えれば、ハッとなるはず。「ニセ(モノ)批判」。ごく普通の話。ニセモノか否かの判断に科学的論拠という物差しが使われているということ。

一方でようやく本格化しはじめたニセ科学への圧力の強まりにはこんな問題もある。


ニセ科学の撲滅には相当なリソースが必要だけれど、その対価がほとんど無い。しかも指摘の通り昔から存在する問題ではあるのだけど、昨今はネットの普及に伴いニセ科学側の普及浸透のコストが思いっきり低下してしまっている関係で、より広範囲に広まってしまうため、ニセ科学退治のためのコストが跳ね上がってしまっている。ますますもどきつぶしの割が合わなくなる次第。しかも次から次へと同一対象が新しいニセ科学を生み出してくる。

恐らくは震災4年目となる3月11日に向けて、この動きはますます激しくなってくると思う。話をそらして自責を無かったことにする動きもあちこちで出て来ているので、記録とチェック、過去のデータの検索は欠かせないね。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月28日 08:52に書いた記事です。

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