今頃流れて来た二年前の夏野×三木谷談話。
教えるべきはプログラミングじゃなくてアルゴリズミックな思考じゃないですかね。
そして思考の多様性を確保するためには教えなくていい科目なんてないと思います。現状の教え方は問題アリですが。
http://t.co/pdhgYeLGuM
— ソノヤマ・タカスケ/T.SONOYAMA (@T_SONOYAMA) 2015, 3月 2
先日から「2年前の」夏野氏×三木谷氏の対談内容に関して色々と物議がかもされている。なぜ今頃、というのが正直な感想ではあるのだけれど、ちょいと調べてみると元々対談が行われた2年前の動画を元にした書き起こしが先日掲載されたのがトリガーらしい。ハードルの低い可視化ってのはある意味怖いものがあるなぁ、と思ったり。だってこれ、「2年前」って明記をしていなければ、先日の話として流れちゃうよね(っていうか初見ではまさにそんな感じだった)。
それはさておき。指摘の通りで「お前が言うな」的なツッコミが対談の内容に対してあちこちから成されている通り、役に立たない勉学など無いし、なんで削除の対象に日本史が出て来るのかという話もある。PGとSEの違い的なもので、PGもっと創れSEなど要らん......というようにも読める。
夏野剛と三木谷が「中学で日本史の勉強削ってプログラミング教えろ」「日本国民のプログラミング力を上げる」と言ってるのは、表面的にはいつものバカのぶち上げだけど、ドワンゴと楽天にプログラマー育成能力がないから「学校で教えろ」って他人に丸投げしてボヤいてる、とも見られる。
— こなたま(CV:渡辺久美子) (@MyoyoShinnyo) 2015, 3月 2
二年前から既にダメだったんだなあ、夏野さん...
— KGN (@KGN_works) 2015, 3月 3
仕様が無ければ商用プログラム書けんぞ。
そして仕様を書くのに必要なのはPGとしての知識じゃ無くて「アプリケーションを使う場面における専門家としての知識」。
それを間違ってる好例がF社の電カルですが。
— KGN (@KGN_works) 2015, 3月 3
で、2年たってもまだ育てる能力が無いと。
......不景気の間は人も来てくれたけど、今後どうなりますかね。
技術を持ってる人を買ってきて使い潰してポイ、という話になりかねない企業に、『優秀な』若手がどれほど居ついてくれるかな。
— KGN (@KGN_works) 2015, 3月 3
2年前といえば大よそ例の超絶円高から立ち直り始めた、不景気真っ只中から日差しが差してきたような時期(講演そのものは2013年4月4日。日本経済立て直しの秘策を明かす!?的なタイトル。秘策どころか以下略)。この類の話って時として記者側が対談内容を編集して印象操作をはかることもあるけれど、ログ書き起こしが原則の場所でそれをやったらアウトだから、その心配はない......というより動画自身そのものが残っている。
まぁぶっちゃけいうと、デフレ不況脱却の秘策と銘打っておきながら、その中身はデフレ時代の考えを主軸においたままのものだったという、何ともアレなオチ。雇う対象を能力値が配されているユニットと見るのか、育て上げる人、人財として見るのか、有している内面が露呈されている話ではある。
しかも両者とも、2年前と今で、何か発想に変化が生じたかというと......あるようには見えないんだな、これが。
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