もう30過ぎているのに「自分が既に若者ではなくなっている事」というのが心のどこかで理解できていなくて、よく心霊番組とかに出てくる「自分が死んだことに気付いていない幽霊」ってこんな感じなのかなと思う。
— つかんぽ (@tsukampo) 2013, 4月 24
タイムスタンプを見ると2年前のもので、何故今頃......という感のあるツイートではあるのだけれど、なぜか公式リツイートされてきて吹いたところがあるのと共に、色々と考えさせられるものがあったので、解説も兼ねて。
一つはアニメや漫画のファンによくある、時間の流れと共に作品中の登場人物の年齢と自分自身の差異が縮まり、追い越してしまう現象。最初作品と出会った時にはお姉さん的な存在だったあこがれのキャラが、いつのまにか同い年となり、そして自分から見て年下になっていたことに気が付いた時の驚愕感と、それでもなお自分の頭の中では相変わらず「自分から見てもお姉さん」に違いないという現実。キャラの属性などは固定され、その中に年齢も含まれるんだなあ、と。サザエさん現象ともいうべきか。
そしてもう一つ。自分自身の年齢の積み重ねと若者という区切りについての誤認......というか理解が出来ない感覚。これ、多分に高齢者の交通事故や運転上のトラブル、さらには例えば住宅内での転倒事故などにも通じるものがある。自分の判断能力や身体能力が、以前の若年時代のそれと同じような感覚で判断・行動するのだけれど、実態がそれに追いつかず、現実を事故やトラブルなどを起こしてから知ることになる。ケガや病気で身体の自由が利かなくなった時に、ついいつものように行動してつまづいたりした経験を持つ人はいるはず。それと同じ。
自己認識って大切なんだなあ、と、あるいは単なるオチャラケ的な話だったかもしれない内容から、色々と想いを馳せたりする。
ちなみに「自分が死んだことに気づいていない幽霊」って、大抵はそれに気が付くと成仏しちゃうんだよね。でも年齢や身体能力については、ちゃんと認識すればトラブル回避の手助けになる。成仏しちゃうかもしれないから現実を認めたくないって逃げるのはアウトだよ。
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