Ingressがインターネットの贖罪(しょくざい)であるという話

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「贖罪」とは食事用の材料では無く、良いことをしたり対価を支払って、自分がしてしまった罪をつぐなうこと。罪滅ぼしとかつぐないとほぼ同じ意味。先日どこぞの女性誌の広告か企画記事の取り込み画像として、「Facebookで『いいね』を押してもらうために有名どころのパンを買いに行く」という本末転倒的なキャッチコピーが挙げられて、色々と物議をかもした件に絡んでの話。

確かにIngressの人気ぶりはモバイル系端末の利用者に大きな衝撃を与えた事に違いは無い。イングレスで良い評価を得るためにあちこち出回り旅行好きになったり、健康状態が改善して医者から首を傾げられたりという、傍から見たら「まじそれ?」的な話が色々と伝わっているし、地方では連動企画を立ち上げて集客ツールとして活用している話もちらほら出始めている。ルールが簡単でリアルとの連動性が高い、多数の人が利用できるってのがポイントなんだろう。ネットを使った情報伝達も大きな後押しをしている。

指摘の通り、イングレスのブーム化により、利用者が外に積極的に出まわるようになったのは事実であるし、恐らくは開発側もそれをある程度意識はしているはず。それを「人を屋内に閉じ込めたインターネットの罪滅ぼし」と表現するセンスは、脱帽するしかない。説得力はあるし、納得してしまう。まぁ見方を変えて陰謀説を山ほど盛り込んで「不健康化による医療費増大を懸念した各国政府が共同してイングレスの浸透を推し量り、人類の健康化と医療費削減を模索した」なんていう話も出来そうではあるけれど(笑)。目指せ世界支配層、みたいな。

いわゆる「位置ゲー」ってのは昔からあったんだけどね。日本でも似たようなゲームが出てくるとして、普及浸透するまでには至るのかなあ......。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月24日 06:39に書いた記事です。

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