ネット上で被害者・加害者の個人データが露出されている件で、経営コンサルタントが「カリギュラ効果」を持ち出し、「少年法が改正するまでこんな行為は続くよ」的なドヤ顔発言をしている件について。違うよ、全然違うよ。第一今件を少年法改正と結びつけること自体がナンセンスだよ。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 3月 1
一連の少年被害による某事案に関して、少年法改正をしなければばば的な動きがあり、いやぁ確かに少年法の制定時と現状では状況が大きく異なるので改正の検討は必要だろうけれど、今件事案のようなものをトリガーとする必要はないし、ましてや少年法を改正したところでこの類の事件は減らないだろうし、さらには露出事案も無くなることはないんではないかな、というツッコミ。「カリギュラ効果」、つまり禁止されると余計にやりたくなる効果を持ち出して、だからこそ少年法を改正して報道で展開されるようにしないと、個人ベースで情報マイニングと公開が続くというドヤ顔主張があり、ちょっと頭が頭痛で神経痛が慢性鼻炎になった次第。
ネットを使った他人のプライバシー侵害は各種法令があっても多分に成されているし、報道自体とて放送倫理規定など各種規定が存在しても御覧のありさま。松屋での唐辛子瓶の鼻ツッコミやアイスクリームケース内の横たわりなど、昨年大きく話題に登った写真投稿による炎上事件と根底は同じで、単にターゲットが事件性のある対象となっただけの話。つまり、ネタの度合いが高かったからだけに過ぎず、カリギュラ効果でそれが底上げされていたとしても、結局話題性の高さからネタとして使われるのには違いが無く、むしろ少年法に手を加えて素で報道されてしまえば余計にネタとして使われる可能性が高くなる。センセーショナルだからね、何しろ。
仮に少年法が全廃されても事件性の高い、ネタになりやすいモノへの「一億総レポーター」的な行動は継続される。今件は単に、その実態が目立っているだけに過ぎない。コメントを記名制にしても罵詈雑言や電波的な書込みは(総数としては)いっこうに減らないのとも似ている。少年法が適用されない大人に対し、被害者や加害者の各種プライベート情報が一般の人によって露出されていないという世界線はどこにあるのでしょうかね。そして一般はダメでマスコミはOKとしてしまうような論調はいかがなものなんでしょうかね。本日先行した話のように、それこそ一般人の場合は被害者も加害者もペンネームで伝えた方が良いのではないかという感もある。
成人の「事件」じゃないレベルの話題(記憶にあるのはなんか不倫ネタ)でも個々の自宅まで暴かれたのは2ちゃんだったかぬ(´・ω・`)
— nuts (@nutskix) 2015, 3月 1
指摘の通り、この類の話は昔からいくらでもある。単に目立っただけの話、なんだよね。
というより、少年法を改正すれば今件事案のような被害者・加害者が未成年者だった場合の個人情報の不特定多数の第三者からの暴露が無くなるという考え方が、理解しがたいものがある。一般報道がOKになったら、余計に不特定多数が動きやすい、ネタにしやすいだけなんだけどね。
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