時間が経つと消えていくもの、増幅されるもの

| コメント(0)


何か思い悩むこと、イヤなことに遭遇した時、「時間が解決してくれるさ」的な慰められ方をされることがあるし、自分自身にそう言い聞かせることも少なくない。ネガティブな記憶ってのは一定の質量を持っていて、それが時間とともに少しずつ削り取られていく、そんな感じ。言葉通り風化する、みたいなイメージかな。さらさらと音を立てながら、少しずつ。その質量や堅さによって、風化の度合いは異なるけれど。


でも一方で指摘の通り、鬱憤の中には増幅するものもある。これってやはり普通のネガティブな記憶などと同様、風化はしているのだと思う。ただしその一方で内部で、時としては外部的要因すら取り込んで、その質量を再構築していく。だから時間が経過した上で補強され増幅した鬱憤や憎悪のような恨みに関する感情は、当初のものとは随分と姿形、中身にいたるまで変化してしまう。それてその変化には対象となる相手はもちろんだけれど、自分自身ですらも気が付かないかもしれない。

いじめっ子といじめられっ子の関係の話かな、デマを流した側と流されて影響を受けた側の話かな。恐らくは双方とも関係が無く、氏そのものの周辺に起きたことをもとにしたお話なのだろうけど、色々と思い返される、共通する面もあり、深さを覚えさせられる。

......ああ。そうか。あるいは、加えて。春が来ているから、というのもあるんだろうな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月 4日 06:33に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「猫の肉球がいつでも焼けるステキな焼きごて......変なことに使うもんじゃないよ」です。

次の記事は「「ちゃんと最後まで面倒見るから」と親を説得して飼い始めたものは」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30