「宇宙戦艦ムサシ」という小説は実在する

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先日マイクロソフトの創設者の一人によって海底に着底している状況が確認できたことを受け、戦艦武蔵に関する話があちこちで見受けられる。元々大和型戦艦第二番艦の艦艇として、大和と比べるとあまり日の目を見ることが無い存在であっただけに(戦記物の話を作る際に「武蔵を出そう」と提案するとほぼ「まず大和を」と返される。人気・知名度の度合いが桁違いなのだそうな)、色々と感慨深いものがある。

で、そのような話の流れの中で、その武蔵の名前を付けた架空戦記的な小説があったという話。何かの同人誌的なもの、あるいは記憶の間違い?


でも一応ってことで検索したらサクッと見つかった。実在する小説でした。1980年刊行の「宇宙戦艦ムサシ」。著者は若桜木虔氏。霧島那智氏の中の人の一人。表紙デザインからして、まぁどう見ても宇宙戦艦ヤマトをモチーフにしたというかオマージュ的な感じはあるけれど、まぁ、その、何だ。

で、内容も何だか凄そう。サンプルとして挙げられている解説部分を読み解くと......

生まれながらにもった起能力で、 海底深く眠っている沈没船や宝玉を探しあてている猛、 悠樹、鵬麓の三人は、パラノア銀河帝国によって征服された、二十一世紀地球が生んだ異星混血児パンテラの若者たちであった。ある日、作業中の彼らは突然大竜巻で波に呑まれていくが、成功したテレポートの途中で発見したのは旧日本軍の不沈戦鑑ムサシであった。三人はこれを宇宙戦艦に復活させて、故郷パラノア帝国を訪ねる夢をもつが。

そのまま今でもラノベとして通用しそうな内容の香りがただよってくる。「パラノア銀河帝国に支配された俺達がタイムスリップして戦艦武蔵に出会ったら」みたいなタイトルになるんだろうか。

......昨日みたら90円だったけど、100円に値上がりしている。というか90円のは売れたっぽいな(汗)。読んだ人の感想がないってのが気になる。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月 4日 07:08に書いた記事です。

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