【松澤千晶のアニメめくるめく世界】「天下一品」は嘘つかない。愛を込めて。 | しらべぇ http://t.co/3zgtPsudE8
>・「あっさり」
>これを頼む人の気が知れません。
たしかに他のラーメン屋に行くべきだよな、、
— ヨシカワ (@yskwism) 2015, 3月 2
お店が自信を持って出しているメニューに対し「これを頼む人の気が知れません」なんていう人の気が知れない(ただの言葉遊びです)。
— mk2 (@mk2mk2) 2015, 3月 2
言葉遊びじゃない話をすると、「何かをほめる時に何かをけなさないと気がすまない」人は、何かを語るのに向いてないと思う。
— mk2 (@mk2mk2) 2015, 3月 2
特定の事柄を評価するのには、大きく分けると絶対的評価と相対的評価の2つの手法が挙げられる。絶対的評価は「これ、美味しいよね、こってりしてて」みたいな感じで対象物を素直に評価するもの。相対的評価は「これ、美味しいよね、あのパンと比べると」のように対象物の立ち位置を底上げ(あるいは低評価)するため、相対的に他の対象への評価を利用するもの。子供に親がほめる場合「よくできたわね、このテストで80点取るなんて」と、「よくできたわね、このテストで●×ちゃんより高い点取るなんて」みたいな感じかな。
絶対的評価は個人の感性や表現能力を多様に必要とするけれど、相対的評価は既によく知られている対象を基準点として用いることで表現する側の労苦を減らす効果がある。ぶっちゃけると楽なんだな。だから多用されやすい。
ただ気を付けねばならないのは、今件で指摘されているように、片方を評価するためにもう片方をバッシングするような手法。気が付かなければそのままするりと読み通してしまうけれど、目ざとい人、鋭い人はそこで目を留め、評価そのものとは別の感情を抱いてしまうことになる。漫画を読んでいてその作品そのものの面白さを堪能したいのに、その漫画に描かれている作家の主義主張が強く出過ぎて、しかもそれが漫画の主旨とは関係の無いエゴイズム的なものが出ていた時に覚える「なんか醒めちゃうな」的なもの。
確かに今件紹介されているラーメン屋さんはこってり系で知られてはいる。けれど実食した上でわざわざ写真も載せて「・「あっさり」 これを頼む人の気が知れません。」と表記するのは、やはり読み手に興ざめ感を覚えさせる。美味しくないわけではないのに、「気が知れません」と書かれたら、やはりそのラーメン自身の好き嫌いを問わず、頭に疑問符が浮かんでしまうし、愉快な気持ちにはなれない。
書き手側は気が付かずにしでかしてしまった感もあるし、自戒の意味も含めてなんだけど、やはり素直に持ち上げたいものは持ち上げて、相対的に他のものをぐっと押しつぶして評価が高いように見せるってのは慎みたいものだな。
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