「ぶっちゃけた話」というのは、長い年月をかけて秘して積み重ねてきたものを資産として、それをぶっ壊すことによってコンテンツとしているものだから、たいがいにしておかないと、いずれ話題は枯渇してしまい、あとにはなにも残らない平べったい世界が残る、というイメージがある。
— サイ / 三原卓也 (@rhinoeye) 2015, 3月 7
口語としては時折使われる「ぶっちゃけた話」という言い回し。芸能人や著名人が内輪ネタや過去のよもやま話を語る際にも使われることが多いように、色々と隠していた・黙っていたことをぶちまける形でお話すると......的なニュアンスが近いことからも分かる通り、これまでの蓄財を披露する意味でもある。要は「隠し玉」「とっておき」「秘密兵器」的なもので、見方を変えると「ぶっちゃけて」しまうと、その対象は商品価値が思いっきり下がる。一発芸みたいなものかな。
一発芸を次から次へと生み出してストックできるような創造力豊かな人であればいいけれど、普通はそこまでのスキルは無い。ぶっちやけた話ばかりを続けていると、すぐにネタのストックは尽きてしまう。それをもってして「なにも残らない平べったい世界」と表現しているのだろう。すごくよくわかる。空になった米櫃みたいなイメージ。
別にはじめっからぶっちゃけられるような「秘密」があるわけではなくて、誰にも注目されず、誰からも見向きもされないところで、地道な積み重ねをし続けることで、ふとその存在を思い出されたときに「ぶっちゃけた話」が生まれるのだろう。
— サイ / 三原卓也 (@rhinoeye) 2015, 3月 7
未来の「ぶっちゃけた話」のために、非効率的で一見すると無駄に見えることを、のらりくらりと続けることも、まぁひとつの役目かもしれない。
— サイ / 三原卓也 (@rhinoeye) 2015, 3月 7
「ぶっちゃける」というのは良く考えてみると、当事者の自我によって成されるもので、「ご披露しますと」という意味も強い。第三者に暴露されるものではない。いつか来るであろう、「ぶっちゃける」機会のために、日々精進を続け、努力を積み重ねていく。まるで「こんなこともあろうかと」って言い回しと同じような感じもするな。
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