雑誌に載ってる「幸運のペンダント」とかの広告ってあきらかにインチキ臭いけど、あれってわざとらしいんですよ。わざとインチキ臭くして「それでも騙される人」だけを集めてる。美味しいとこだけ食べるわけ。これを経済学ではクリームスキミングと呼びます。ミルクからクリームだけ抜くワケよ。
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2014, 6月 4
クリームスキミング "エネルギー、通信、運輸、医療、教育などの公共サービスにおいて、規制緩和によって参入する新規事業者が、収益性の高い分野のみにサービスを集中させ「いいとこ取り」すること" http://t.co/Y9V0WBZu3P
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 3月 8
ビジュアル的には容易に想像できるものなんだけど、本当にそのような用語があるのかなあということで調べてみたらガッツリとあったので、これは良いことを聞いた的な覚え書きも兼ねて。対人ベースの話としては、指摘の通り詐欺商法周りでよく使われる。雑誌の裏面広告の利用者を元にしたリストは、いわゆる電話における未公開株や海外外為詐欺、オレオレ詐欺などでも同じような概念が用いられている。いわゆる「カモリスト」的な発想が、人をだます分野では共通の手法として通用している次第。
情報商材系のメルマガだと、一度登録する・させられてしまうと、しつこい位に多種多様な方面から類似の怪しげなメールがくるでしょ? 荒れもカモリストの使いまわしが主要因。ロングテール、じゅうたん爆撃的な商法だけれど、どうせならその対象における「釣れる」確率はほんの少しでも高い方が良い。そこで一度引っかかったカモのリストが役に立つという次第。
先日から再び活性化している「レイバンアタック」に関連して、「連動アプリがうざいのでそれを削除するアプリを作りました」的なものも同じ。まぁこちらはリストを作っているわけじゃなく、単に被害者(予備軍)の心理的な弱さをついたところだけれど。
経済分野においても、似たような話は良く聞く。例の送発電分離が良い例だよね。発電は儲けが大きいけれど送電は面倒なばかりで儲けは得にくい。そこで大義名分をでっち上げて発電ばかりに参入できるような空気を創り、さらにそれが難しいような場合には送電を担当している側に逆切れしてバッシングする。そこに正当性があるのならともかく、自らの懐を温めるだけのものでしかなく、最終的に多くの人が不利益を被るような世の中の変更を強いるってのは、「俺様ルールで世界を変える」的なモノと同じ。それは違うんじゃないかな。
コメントする