淡路島の「電磁波」の事案。専門家やそうでない方が過去への回帰だの色々と語っておられますが、「昔からこの類の事案は確率論的に存在しえた」「ネットの普及で事前にその類の事案元の動向が確認できた」。これだけだと思うのですけどね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 3月 9
先日伝えられた淡路島の「電磁波」事案。犠牲者が多数に及んでいることに加え、状況の確認もまだ途中ということで事案そのものについての言及は避けるとして。専門家のような方々が今件をきっかけに過去への回帰が必要だとか隣組的なものが云々と、まさに三丁目の夕日症候群を発症しているのを見受けたので、ちょいと先日ツイートしたのをまとめる形で。
該当加害者のツイッターアカウントも確認したけれど、ぶっちゃけるとこの類の「電磁波」的なものは山ほど存在していた。そして今もちょいと探せばかなり容易に見つけることができる。ベクトルは少々異なるかもしれないけれど、世界支配層云々や居酒屋でくだを巻くような酔っ払い的談義を繰り返す元官吏のような方々をはじめ、世間の常識とは異なる軸を持ちながら正常を装う、あるいはそのずれた軸の方が日常生活の軸よりも大きい人も結構な割合で存在する。
表現を変えれば、正直このレベルならネット上で何らかの調べものをする機会があれば、それこそ有象無象にあるわけで。特異性などなにもあるはずも無い。今件はごくごく少数の特異事例では無く、ごく普通に存在する、確率論的な問題で体現化された事例のうちの一つでしかない。
過去にはネットも普及していない、あるいは存在していないし、ツイッターが普及したのもこの数年の間だから、別の手段を用いてその異様性が表現されていたのだろう。それが単に、誰もが容易に事前に、あるいは事件後に検証できる形として展開されているだけの話。そう、ネットによる可視化がより容易になった、それだけ。
だから今件をもってして、特異な事例だから過去の回帰が必要とかいう話は筋違い。昔もあったんでしょう、こんな類の異常性的な存在は(事件に関してはデータベースなどをひっくり返す必要があるんだろうけど、昔はこの類のはあまり表ざたにならなかった気がする)。仮に「三丁目の夕日」の時代にネットやらスマホやらツイッターなどがあったら、同じような状態になっていたと思うよ。
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