風評被害に関する消費者調査の結果等について(消費者庁、3/10、PDF) http://t.co/rbLUX3v3WF pic.twitter.com/FFuDvSx5fz
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 3月 11
これも別所の掲載記事を元にたどり着いた資料から。消費者庁が半年ぐらいのインターバルで実施している、福島県に関する話を中心にした、風評被害に係わる意識調査。元記事となる解説では「前回調査からいくぶん減った」とはあるけれど、グラフを見れば分かる通り実質的には誤差の範囲のぶれでしかなく、「ほんのちょっと『気にする』が減りつつあるかなあ......」という程度で、その他は大よそ変化なし。「どちらかといえば気にしない」もちょっ増えたかも感。
先日の震災4周年となる日には、色々な方面から色々な方々がフンダラしながら風評被害を肉付けするような話を出してきて、正直頭の痛い思いをしている。電波めいたものも多く、世間一般はあんなものは気にしないのだろうけれど、肩書を持つような人も似たような話を口に出しているし、深層部分では影響を与えているのだろうな、という印象をこのグラフを見て改めて思う。
世の中All or Nothingではない。現在も色々な制限が設けられている場面もある。ただしそれが野放しになっているわけでは無く、むしろその方面の安全性はチェックの厳密さから考慮すると、むしろ福島県のものの方が低リスクなのでは、という感すらある。震災からしばらくして、牛肉周りの「噂」が流れた途端、何の説明も無くスーパーでコンビーフの山が特売、しかも普段ならあり得ない値引き率で、されていて、タイムスタンプを見ると震災前の製造のものだったってのを見て、物凄い寂しさと悔しさを覚えたことがある。何ともやりきれない気持ちになり、ありったけ買い物かごにぶち込んでお買い上げ。非常食行きとなり、今でも少しずつ消費中。
好き嫌いは世の常だから、食べる・食べないは個々の判断。これは別にいい。過敏になろうが別にかまわない。バナナも食べなきゃいい。ただその考えを他人に押し付け、強要し、人の不安に便乗して煽動するのは人としてどうなんだろう。当事者にしてみれば「自分は良いことをしている」という想いしかないのだろうけれど。まさに悪質な新興宗教みたいなものだな。
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