ぐんくつを
じぶんでならして
「おとがする」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 3月 12
先日の沖縄県での地方紙の「報道」姿勢を見て、改めて昨今ではマッチポンプ的な、そして前世紀的な切り口のプロパガンダが多いなぁ、ということで、ふと頭に浮かんだ五七五。「ぐんくつって何?」というツッコミを某所でいただいたので、説明も兼ねて。
「ぐんくつ」ってのは「軍靴(ぐんか)」のネットスラング。元々「軍靴の音がする」という表現で、軍事的な体制への足跡が聴こえてくる、雰囲気がするという意味を持つ。そのような状況について「足音がする」ではなく、軍人が履く靴「軍靴」の音がすると表現した次第。表現そのものはよくあるものでしかないのだけれど、この言い回しを使うパターンが多分に煽り的なもので、実際には見当違いのものを無理矢理聞かせている感じが強いことから、わざと「ぐんくつ」と読み間違えているという流れ。
で、「世の中の雰囲気がおかしい、軍事的な方向に動いている、軍靴の音が聴こえる」と叫んでいる、懸念を表明している側が、実は自分で軍靴を履いて音を出していた、つまりはマッチポンプでしかなかったというのが今件の意味ではあるんだけど。軍靴そのものだとシリアスすぎるし五七五には合わないので、あえて「ぐんくつ」とした次第。
また「軍靴」ではなく「ぐんくつ」を用いることで、マッチポンプ用のネタもすぐに正体がばれるようなチープなものでしかないことをも表している。カッコ表記をしたのは当然、文面などでアピールしていることの表現。
改めて説明すると、一体俺は何をやってるんだろう的な感覚にとらわれるけれど、今後多用することになるのだろうし、まとめておいてもいいかなあ、ということで。
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