情報を発信する側が、テレビや新聞という既存メディアを無視する。
ある種の条件を満たす人たちから、それを実践しつつある感じだなぁ。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
先日ライブ中継の形で行われた、戦艦武蔵の沈んでいる情景をとらえた映像の公開。高解像度の映像がニコ動やYouTubeでリアルタイムに配信され、それがほぼ同時にテレビでも転送配信されるという、色々な違和感を覚えさせる状況下で行われた。
これについて「既存のメディアが同じような情報展開をするとしたら、ベタで知識も無いコメンテイターの語りがわらわら盛り込まれたり、要らぬテロップが画面を埋め尽くしたり、プッシュしたい新人歌手の歌やえげつない効果音で雰囲気を台無しにされたり、肝心な部分は『特典映像満載のDVD発売予定』なんて形になるんだろう」という指摘が続々ツイッターのタイムライン上などで見受けられた。
多分に揶揄的なところもあるんだろうけど、完全否定できなかったのも事実。先の中学生関連の事件で生中継をして警察のお世話になった人の事案と合わせ、メディアってなんだろう、報道ってなんだろうということを深く考えさせられるものではあった。
それに関して、いくぶん違う部分もあるけれど、大よそ考えていたことをまとめてくれた方がいたので、それを抽出する形で覚え書きとして。
超大金持ちといえど、戦艦武蔵を発見という大事件といえど、ほんの十年前にはテレビや新聞に取材して貰わなければ世界に伝えられなかった。
それが今や、発見者たち自らがライブで世界に伝え、テレビや新聞なんぞ最初から相手にして無い。見る側も同じ。
まるで既存メディアだけが置いてけぼり?
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
既存メディアは、視聴者が離れるよりも先に、情報発信者たちに見捨てられる事で、その役目を終えるのかもなぁ。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
今回の武蔵のように、高画質で安定した動画をネットでライブ中継するのは、どれくらいの費用が掛かるんだろう?
そこそこの金持ちなら、強力な動画配信サイトと組んで、世界のどこであれ自分たちのフィールドを舞台にした番組が作れそうだなぁ。
凄いなぁ~
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
もしも武蔵の発見をNHKが伝えたら...。
何十億という予算を使い、一年くらい取材して、忘れた頃に特番として報道。
戦争の反省を謳い上げる構成となり、後は有料配信かビデオでしか見せない...てな感じかな?
今日のライブ中継と較べると、まるで原始時代のメディアに見える...(^^;)
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
当たり前だけど、結局、テレビは電波の独占、新聞は強力な配達・販売システム、ただそれだけなんだなぁ。
別に、テレビや新聞が賢いワケでも、信頼やモラルやなんかがあるワケじゃない。
既存メディアは、そのコンテンツの中身ではなく、それを配る独占的で強力なシステムによって成り立ってる。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
独占を基盤としている既存メディアが、自由や平等を讃える...のも、なんか変な話。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
情報を配信する力で負けたら、いかに大新聞、いかに大NHKといえども、単なるマヌケにしか見えない。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
情報を消費する側は、正直どうでもいい。問題は情報を発信する側が、既存メディアに頼るのか、他の方法を選ぶのか...だけじゃないかなぁ。
RT @taiaraky: とはいえ、ネットで話題になるネタって既存メディアの有名人ネタだってりするので、まだまだ力あるなーと思います。
— やせ我慢A (@yasegamanA) 2015, 3月 13
@yasegamanA @teracy だからこそ既存メディアにはフローではなくストックとアーカイブに耐えうるクオリティの記事や番組をと期待します。バラエティとか専業主婦向け情報番組なんか作ってるスタッフじゃなくてプロフェッショナルの手によるものを。
— Takashi SASAKI 佐々木隆志 (@TakashiSasaki) 2015, 3月 13
競合相手の登場と価値観、技術の変化に伴い、メディア、報道の定義が大きな変化を遂げている。いわゆる独占的な特権階級としての存在はすでにない。......いや、まだある分野も多分に存在するけれど、それを自ら放り投げている感も否めない。
今件はあくまでも数兆円の資産を持つ漫画レベルのリッチな人による情報配信だったから特異に見えるかもしれないけれど、自然現象や面白映像の類、創意工夫のような話ではすでに個人ベースの情報発信が勝る事例が多々登場している。指摘にもあるように、そして以前言及したように、従来の報道はむしろ今後は、その組織力と経験を活かし、集約する立場に重点を置いた方が、より良いものを作れる気がする。
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