イオンが「トップバリュ」を4割減らして商品開発にメスを入れる、との報道

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コンビニの生活への浸透、他社との差別化の重要性や利益率の高さに気が付いた各チェーン店の積極的な開発展開・ブランド化もあり、ここ数年でコンビニ系列店を中心としたプライベートブランドは、大きくイメージを変えてしまった。かつては「安かろう不味かろう」「かろうじて見かける程度」だったものが、今では「安いけど、良いものも多いよね」「むしろナショナルブランドより大量に用意されている品種もあるな」的な感じに。例えばベーカリーコーナーではコンビニ次第で、プライベートブランドの商品ばかりでナショナルブランドは添え物的に置かれている程度、なんてことも珍しくは無い。そして少なからずがナショナルブランドのOEM商品で、残りも製造元がしっかりと明記されていることもあり、結構イケてる感じになっている。

一方で、ぶっちゃけるとイオンのプライベートブランドには、それら他コンビニのとは別のイメージがついてしまったのは否めない。以前紹介した【イオンのプライベートブランド「トップバリュ」に製造者名が無い理由】で触れている、製造者の明記が無い(最近では一部で記載されるようになった)とか、実際品質的にも他のプライベートブランドとは別方向に走っている感が強いとか。もちろん全部が全部ではないのだけど、当方が実際に経験した限りでも、複数品目で「これは●×ではなく、●×っぽい何か別の物」的なものがあったりする。一度食べてみたけれど、二度目以降はもういいや、的なものも複数経験済み。

そう感じているのは当方だけでは無いようで、トップバリュはその名前そのものとは逆方向のイメージが定着してしまったらしい。で、その辺りを精査し直して、他の会社のプライベートブランドと同じような方向へ歩みをむける......と解釈すればいいのかな、これは。

イオンのリリースにはその類のものは一切ないし(10万円のランドセルが云々ってのはあった)、この類の施策方針はある程度進んでからリリースでは無く、企業の施策方針的なページを展開したり、アニュアルレポートに載せるような感が強いのだけど、もし事実だとすれば好ましい話に違いない。それと共に、デフレ時代から脱却しつつあるのだなあ、という実感がまた一つ生まれたような雰囲気。

今後イオンのトップバリュがどのような進化を迎えるのか。底力はあるだけに、正しいかじ取りをした時の威力は大きなものとなることは容易に想像が出来る。それ故に、相応の期待はしたいところだな。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月25日 07:24に書いた記事です。

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