「秘密組織なのでロト6の当選番号を事前に知っている」詐欺は今なお存在する

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逮捕容疑は14年7~8月、東京都世田谷区の会社役員の男性(71)に「いずれは大金持ちになれる」などと持ち掛け、情報提供料として15回にわたり現金計約1000万円をだまし取った疑い。

先日報道されたロト6詐欺の話。オーサー権限でコメントもしておいたけど、この類の詐欺がいまだに通用しているってことは、ネットを使えない層がまだ多分にいるんだな、ということを改めて実感。

今から2年ほど前にみずほ銀行や国民生活センターが注意喚起をしたことについて【こりゃ巧妙だな...ロト6詐欺に注意、みずほ銀行が注意喚起】でも記事にしたのだけど、仕組みは結構簡単。

宝くじの抽選がインターネットで生中継され、翌日の新聞に掲載されるまでの時間差を悪用して消費者をだますという仕組み。加害者がネットで当選番号を確認し、当日中に被害者へ電話を入れて当選番号を教える。翌日の新聞を見た被害者は「本当に当選番号を知っている」と騙されて、加害者を信用してしまう。本当のことを加害者が語ったことで信じ込んだ被害者は、加害者の言うなりに情報料を提供し、さらなる「当選番号」を得ようとするというもの。実際には誰もが知り得るけれど、被害者は知らなかったため、罠にかかってしまう。

高齢者に被害が集中しているのも、ネットを使わず、当日中にネットで当選番号が確認できることを知らない可能性が高いからという次第。

この類の話は「実は宝くじの番号は事前に決まっている」「政府など一部機関の関係者はそれを知っており、懐を温めている」みたいな陰謀論も含めて言葉巧みに話しかけてくる。その上で、被害者にとっては未知の情報を本当に当ててしまうから、事実であると誤認してしまう次第。まぁ、ネットを使えても、宝くじの当選情報の公知そのものを知っているとは限らないからなあ......。

宝くじの当選番号が事前に分かるとの電話はすべて詐欺。これだけ覚えておけば間違いない。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月12日 06:26に書いた記事です。

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