プレスリリースの一覧をチェックしていて、結構ステキな新商品やサービス、イカしたセンスの内容なのに、最後の最後に「エイプリールフールのなので実売はしてません」と一行さらりと書いているだけなのを見ると、詐欺系のメールや某通販サイトの超縦長なサイト的なアレさを覚えるのでありんす。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 1
タイトル部分に【ジョーク】【ネタ】とかのタグを付けてほしいなあ、来年からは>>プレスリリースポータルサイト
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 1
今年のエイプリールフールも一応無事に終わり、一部では事実確認で忙しいとの話も出ているアフターカーニバル的な雰囲気の中で。先日【エイプリールフールで企業が超気合いを入れる理由】でも触れた通り、企業の中にはプレスリリースの形でエイプリールフールネタを披露しているところも増えてきた。ウェブサイト上にネタを展開するよりは、確実に不特定多数の目に触れる可能性がある、つまり受けが良ければ本来の目的である「不特定多数の人に注目される、かも?」が果たせるかもしれないことから、そのような状況になるのは当然の話。
一方、普段からプレスリリースを使っている立場からすると、そのような状況はあまり好ましいとはいえないなあ......というのが昨日つくづく思った事。
昨今では奇抜で愉快な発想のサービスや商品、構想が実体化し、評価を受ける事例が増えてきた。ある意味企業側でも余力が出て来たんだろうな、という感はある。それはそれで嬉しいのだけれど、ネタとマジの境界線があいまいになってきたのも事実。そのような中で、ネタ的な話がプレスリリースとして提供されると、それが本当の話なのかネタなのかの区別がつきにくくなる。
リリースの中で「これは面白いのでは?」というものを見つけて、日が日なのでちょっと疑いつつもチェックを入れて、最後の最後に「エイプリールフールのネタなので実商品は存在しません」的な断わりの一行を見つけ、思いっきりずっこけることを何度となく経験し、既視感を覚える。ああ、これ、詐欺系のメールや広告、某通販サイトの異様なまでの縦長さと同じ理不尽さだよな、と。
これがまだ各社のウェブサイト上ならネタだと分かるのでいいんだけどね。マジモノのリリースとネタリリースが混在化しているので、余計に分かりにくい。
願わくばタイトル部分に「ジョーク」「ネタ」的な、一見してネタであることが分かるような符丁がプレスリリース一覧には欲しいよなあ、と思わざるを得ない。最後まで読まないとネタか否か分からないってのは、なんかエイプリールフールの主旨&リリース集約サイトの立ち位置としては、よろしくない気がする。
いや、数が少なければ別にいいのよ。時間の浪費も最小限で済むし、面白みもあるから。これが100も200もあるから問題なのよね。面白一発ギャグも数十回連発して強要されたら、しかも普段のお仕事的なものに割り込まれる形だったら、正直頭を抱える。そんな感じ。
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