進学ガイダンスでカウンセラーの方が「カウンセリング以前に、物理学科にはそもそも自分の気もちを把握できない学生が多いことに最近気づきました」と言って「心が痛んで寝れなかったりすることを"つらい"と言います」と定義しはじめたのが何よりもこの学科に入った実感が湧いて最高だった
— てんゆり (@ten_yuri_) 2015, 4月 3
「つらい」という感情を知らない人は結構いるもんだよ。知らないから、向き合う事も受け入れる事もできない人は割と見てきた。<前RT
— r i o n (@ri_on0044) 2015, 4月 4
以前にも何度か解説した記憶があるのだけれど、悩み事や気分の上での沈み的な状況の際に、自分が頭に浮かべているもやもやとしたものを片っぱしから文字化するという方法論がある。まぁテキストエディタに箇条書きにがしゃがしゃと打ち出していくのでも良いのだけど、出来れば白い紙の上にペンで書き連ねるなり、ホワイトボードにばりばり書いていく方が望ましい。自分の文字で自分の考えが体現化された方が、自分の想いであることを認識しやすいから。
で、頭の中のもやもやとか、何だか具体化しえない多種多様な感情は、掴みえないからこそ対応も出来なければ受け入れる事も出来ない。音はする、雰囲気はあるのだけれど実態が無く手に取ることもできない存在って、何だか怖いし、けれど対処はできないでしょ? それと同じ。
知っている、概念として理解できている人には「なんでそんな当たり前の事」とせせら笑うかもしれないけれど、この類の感情、心境ってのは、当り前だからこそ第三者から教えてもらう機会はあまり無く、それを理解せずに大人になってしまう人もいる。だからこそ、具体的に定義をした上で説明されると、ああなるほどと思うし、もやもやしていたものを手に取ってつかめるようになるので、はじめてその時点で受け入れたり、向き合うことが出来る。
言葉を使って定義し、形付け、理解する。そのことで、もやもやとしたつかみどころのない不安定感から解放され、安寧を得る。以前の【「妖怪のせいにする」が実は良いことだという話】などでも触れた、言葉の定義づけによる概念の確定化という人間の知恵、言葉の力ってのを感じさせる。
まずは言葉を知ってみよう、名付けてみよう。それで初めて向き合うことが出来る。その発想はとても素晴らしい。
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